この記事では、「撲滅」と「根絶」と「廃絶」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「撲滅」とは?
「撲滅」は「ぼくめつ」と読みます。
「撲滅」は、「完全に打ち滅ぼすこと。
根こそぎなくしてしまうこと」という意味があります。
特定の問題などに対して、根こそぎ絶つように動くことを、「撲滅」と言います。
「撲滅」の言葉の使い方
家の壁の中にシロアリがいる場合、駆除を依頼すると思います。
その結果、シロアリを完全に駆除できた場合は「業者に依頼して、シロアリを撲滅することができた」などという文章を作ることができます。
「根絶」とは?
「根絶」は「こんぜつ」と読みます。
「根絶」は「悪弊などを根本から徹底的に絶やすこと」という意味があります。
悪いものを根絶やしにするようなとき、「根絶」という言葉を使うことができます。
「根絶」の言葉の使い方
あるエリアにいる暴力団を、根こそぎ絶やそうと警察が動いた場合、「警察により、暴力団の根絶が始まる」などという文章を作ることができます。
また、戦争反対を訴える人々が、この世から戦争を完全に絶やそうとするとき、「戦争根絶を訴える」という文章にできます。
他にも、DVなど、社会悪とされる行為がこの世からなくなるよう動くとき、「DV根絶を願い動き出す」などと表現することができます。
「廃絶」とは
「廃絶」は「はいぜつ」と読みます。
「廃絶」は「すたれてなくなること。
廃止してなくすこと」という意味があります。
「廃絶」の言葉の使い方
ある会社に、現代にそぐわないおかしなルールがあるとき、そのルールを廃止して、なくそうとするかもしれません。
このような時、「会社の時代遅れなルールを廃絶することに着手する」などという文章を作ることができます。
「撲滅」と「根絶」と「廃絶」の違い
「撲滅」は、「完全に打ち滅ぼすこと。
根こそぎなくしてしまうこと」という意味があります。
次に、「根絶」は「悪弊などを根本から徹底的に絶やすこと」という意味があります。
どちらも、悪いものを根こそぎなくすことを意味する言葉という共通点になります。
ただし「根本から絶やす」という意味で、「撲滅」よりも「根絶」の方が徹底しているという違いがあります。
「根絶」と比較すると、「撲滅」はやや表面的と言えるでしょう。
「廃絶」には、「すたれてなくなること。
廃止してなくすこと」という意味があります。
「廃絶」は「決まり事」や「制度」をなくすことを意味する言葉になります。
「撲滅」と「根絶」が、悪いものをなくすという意味があるのに対して、「廃絶」は制度や決まり事を無くすという大きな違いがあります。
まとめ
「撲滅」と「根絶」と「廃絶」の違いについて見てきました。
3つの言葉はそれぞれ似た意味を持ちますが、違いもありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。