「承認」と「許可」と「承諾」、この3つの言葉をきちんと使い分けられますか?この記事では、「承認」と「許可」と「承諾」の違いを分かりやすく説明していきます。
「承認」とは?
「承認」(しょうにん)の意味は、あることを正しい、もしくは事実だと認めることになります。
英語では「approval」になります。
「承認」の言葉の使い方
「承認」はビジネスや公のシーンで使われることが多い言葉になります。
「〇〇の案が承認された」「多くの承認を得た」「承認を得ないまま実行された」などがその例です。
家族や親しい人たちとの会話では「承認」ではなく「認める」「聞き入れる」などの表現を使うのが一般的です。
また最近では「承認欲求」という言葉がよく使われていますが、これは他の人から認められたい、自らを価値のある存在として認めたいと言った願望を意味します。
「許可」とは?
「許可」(きょか)は、何らかの願いを受け入れて、行動や行為を許すという意味があります。
「通行許可証」というのは、「そこを通るのを許されている証明証」になります。
英語では「permission」となります。
「許可」の言葉の使い方
「許可」を使った表現として「学校から許可をもらう」「申請したけれど許可が下りない」などがあります。
このように「許可」はビジネス、学校、もしくは公の場で使われることが多い言葉です。
家族内や親しい人たちとの会話では、「許可」と言う言葉ではなく「許してもらう」や「OKしてもらう」などの表現が使われるのが一般的です。
「承諾」とは
「承諾」(しょうだく)」の意味は、相手の意見や要求、または要望などを受け入れることになります。
英語では「consent」で表現できます。
「承諾」の言葉の使い方
「承諾」の使い方の一例として、「結婚の承諾してもらった」や「まだ双方の承諾が得られていない」などがあります。
しかし「承諾」はかしこまった表現なので、家族や親しい人との会話では、「承諾」ではなく「賛成」「同意」という言葉を用いるのが一般的です。
例えば目上の人などには「両親から結婚の承諾を得ました」と報告するでしょうが、友達に対しては「両親から結婚を賛成してもらった」と言うのが自然でしょう。
「承認」と「許可」と「承諾」の違い
「承認」と「許可」と「承諾」はほぼ同じようなニュアンスを持つ言葉で、この言葉の違いを上手に説明できる人は案外少ないかもしれません。
「承認」は意見や考えを正しいと認めることですが、「許可」は何らかの行動や行為を許すということになります。
また「承諾」は、相手の要求や要望を聞き入れるという意味になります。
まとめ
「承認」と「許可」と「承諾」はビジネスシーンやかしこまった場面で使われることの多い言葉です。
似たような意味を持つ言葉ですが、この3つはまったく同じ言葉ではありません。
きちんと使い分けるようにしてください。