この記事では、「危険」と「危機」と「有害」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「危険」とは?
「危険」は「きけん」と読みます。
「危険」には、「あぶないこと。
生命や体の損害や事故、災害などが生じる可能性のある事」という意味があります。
何かをしたら、死んでしまったら、怪我をしたり、災害に遭うと考えられるようなことを「危険」と呼びます。
「危険」の言葉の使い方
例えば、雪山に登山に行く場合は、雪崩に遭って死んでしまったり、低体温になり死んでしまうような可能性があります。
そのため、「雪山登山は危険だ」などと、「危険」という言葉を使い、死ぬ可能性などを示唆します。
「危機」とは?
「危機」は「きき」と読みます。
「危機」には「悪い結果が予測される危険なとき、状況」を意味します。
このままいけば、悪い結果になると予測されるような場面を見たとき、またはそうなった時、「危機」という言葉を使います。
「危機」の言葉の使い方
たとえば、飲食店を経営している人がいる時、お店の売り上げが下がっていて、このままでは経営が立ち行かなるような悪い結果が予測される場合があるかもしれません。
このような時、「この店は、経営の危機にある」などと言うことができます。
「有害」とは
「有害」は「ゆうがい」と読みます。
「有害」には「害があること。
またその様子」という意味があります。
何かの害があると感じられるものを見たとき、また害があると感じられる様子について「有害」という言葉を使います。
「有害」の言葉の使い方
タバコには、ニコチンやタールという、体に害がある物質が含まれています。
そのため、「タバコには、ニコチンやタールなどの、有害物質が含まれている」という文章にできます。
「危険」と「危機」と「有害」の違い
「危険」には、「あぶないこと。
生命や体の損害や事故、災害などが生じる可能性のある事」という意味があります。
次に「危機」には「悪い結果が予測される危険なとき、状況」を意味します。
さらに「有害」には「害があること。
またその様子」という意味があります。
このように、3つの言葉にはネガティブな状況を意味するという共通点がありました。
ただし「危険」は「死ぬ可能性、事故や災害の可能性があること」を意味し、「危機」は「悪い結果が予想される状況」を意味します。
さらに「有害」は「害があること」を意味します。
死んだり怪我をしそうな場面では「危険」を使い、悪い結果が予測される場面では「危機」を、さらに害がある物事に対して「有害」という言葉を使うようにしましょう。
まとめ
「危険」と「危機」と「有害」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
今置かれている状況が、死んだり怪我をしそうなら「危険」を、悪い結果になりそうなら「危機」を、害があると感じるなら「有害」を使うようにするといいのではないでしょうか。