この記事では、「割れ目」と「裂け目」と「亀裂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「割れ目」とは?
わかれ離れているところです。
「割れる」には、くっついていた固体が強い力などによって、いくつかにわかれて離れるという意味があります。
「目」は位置のことです。
つまり、「割れ目」はわかれて離れている位置、ところという意味になります。
滅多にあることではありませんが、大きな地震があると地面がぽっかりと開いてしまうことがあります。
ひと続きになっていた道路が、向こう側とあちら側にわかれて離れてしまうのです。
このわかれて離れているところを、この言葉は意味します。
身近なものだと、食べものでこういったことがあります。
イギリスふうのスコーンは、スコーンの真ん中ほどにやや離れている部分があります。
この部分のことを「割れ目」と呼んでいます。
「裂け目」とは?
ひとつになっていたものに切れ目が入っているところ、線状に切れて離れているところです。
手できれいに引き裂けるチーズがあります。
このチーズの端を両手で持って左右に引っ張ると、線状にふたつにわかれる部分ができます。
まだ完全には離れておらず、くっついているところはあります。
このときの、くっついているところではなく、線状に切れて離れているところが、この言葉が意味するものです。
紙を両手で持って左右の手をそれぞれ反対側にひっぱると、ふたつにわけることができます。
このときの離れた部分もこの言葉が意味するものです。
「亀裂」とは?
ひび割れのことです。
亀の甲羅の模様のように細かくわかれたところができた場所を意味します。
冬になると指先がこのような状態になることがあります。
指先が潤っているときには皮膚表面が滑らかです。
しかし、「亀裂」が入ってしまうと、皮膚表面は滑らかではなくなり、細かな割れている部分ができてきます。
ぱっくりと開いた状態ではなく、表面に細かくわかれた部分ができている状態です。
その箇所は一か所ではなく、亀の甲羅の模様のようにあちこちにあります。
こういった状態を意味する言葉です。
「割れ目」と「裂け目」と「亀裂」の違い
「割れ目」はわかれて離れているところです。
主に固体についていいます。
紙など薄いものには使用しません。
「裂け目」は切れ目が入っているところです。
完全に離れた二つになっていることではなく、一部分がくっついているところがあります。
くっついていないところで、そこが線状にふたつにわかれている部分が、この言葉の意味するものです。
「亀裂」はひびが入ることです。
完全にぱっくり離れた状態ではなく、表面にあるわかれた部分を指しています。
亀の甲羅の模様のように、その部分は細かな模様のようになっています。
ふたつに離れることではありません。
まとめ
くっついていない状態といった意味を持っている3つの言葉ですが、それぞれの言葉が意味する状態は異なります。