この記事では、「ぼんやり」と「ぼーっと」と「うっかり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ぼんやり」とは?
「ぼんやり」の意味は以下の通りです。
1つ目は「物の形や色がぼやけてはっきりしない様子」という元の意味で、遠くにあったりかすんだりして、物がぼやけて見えることです。
2つ目は転じて「ものごとの内容がはっきりしない様子」という意味で、記憶になかったり、思い出せないことです。
3つ目も転じて「気持ちが集中できずに元気がない様子」という意味で、考えがまとまらずに気が抜けた状態です。
4つ目は更に転じて「気が利かず間が抜けている様子」という意味で、やる気がなくただそこにいるだけの状態です。
上記に共通するのは「はっきりしない」という意味です。
「ぼんやり」の使い方
「ぼんやり」は副詞として「ぼんやりする・した」「ぼんやり見える」「ぼんやり過ごす」などと使われます。
基本的に、物がぼやけてはっきりしない様子や、転じて人の意識が集中せずに間が抜けている様子に使われる言葉です。
「ぼんやり」の例文
・『声をかけられたがぼんやりしていて気付かなかった』
「ぼーっと」とは?
「ぼーっと」の意味は以下の通りです。
1つ目は「物がぼやけて見える様子」という元の意味で、ものがかすんで見える様子のことです。
2つ目は転じて「色や明るさがかすかに感じられる様子」という意味で、ほんのわずかに見える様子のことです。
3つ目は更に転じて「意識が遠くにあり、思考が定まらない様子」という意味で、何も考えていない様子のことです。
上記に共通するのは「かすかにある」という意味です。
「ぼーっと」の使い方
「ぼーっと」は副詞として「ぼーっとする・した」「ぼーっと考える」「ぼーっと立ちつくす」などと使われます。
基本的に、物がかすかに見える様子や、転じて意識が遠のいて思考が働かない様子に使われる言葉です。
「ぼーっと」の例文
・『休日に土手でぼーっと空を眺めて過ごす』
「うっかり」とは?
「うっかり」は「気持ちが浮わついてしまい、注意が行き届かない」という意味です。
集中力が欠けてしまい、ついしてはいけないことをしてしまうことです。
「うっかり」は動詞「浮く」が変化した言葉で、「浮つく」→「心がここにない」という意味で使われる様になりました。
「うっかり」の使い方
「うっかり」は副詞として「うっかりする・した」「うっかり忘れる」「うっかり寝過ごす」などと使われます。
基本的に、気持ちが浮わついて注意力が欠ける様子に使われる言葉です。
「うっかり」の例文
・『ついうっかり友達の秘密を喋ってしまった』
「ぼんやり」と「ぼーっと」と「うっかり」の違い
「ぼんやり」は「物がぼやけてはっきりしない様子」「転じて人の意識が集中せずに間が抜けている様子」という意味です。
「ぼーっと」は「物がかすかに見える様子」「転じて意識が遠のいて思考が働かない様子」という意味です。
「うっかり」は「気持ちが浮わついて注意力が欠ける様子」という意味です。
まとめ
今回は「ぼんやり」と「ぼーっと」と「うっかり」について紹介しました。
「ぼんやり」は「集中できず間が抜ける」、「ぼーっと」は「思考が働かない」、「うっかり」は「注意力が欠ける」と覚えておきましょう。