この記事では、「ひっそり」と「こっそり」と「そっと」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひっそり」とは?
「ひっそり」の意味は以下の通りです。
1つ目は「物音が人の声がせず、静かな様子」という意味で、あたり一面が静まり返っている様子のことです。
2つ目は「目立たない様に、物静かにする様子」という意味で、人目に付かない様に過ごす様子のことです。
上記に共通するのは「物静か」という意味です。
「ひっそり」は「ひそひそ」が変化した言葉です。
語源は「密か」という言葉で「静かで物音がしない様子」という意味です。
「ひっそり」の使い方
「ひっそり」は副詞として「ひっそりする・した」「ひっそり暮らす」「ひっそりと静まり返る」などと使われます。
基本的に、物音がせず静まり返っている様子や、人目に付かない様に過ごす様子に使われる言葉です。
「ひっそり」の例文
・『平日のお寺の境内はひっそりと静まり返っていた』
「こっそり」とは?
「こっそり」は「人に知られない様に、静かに行動する様子」という意味です。
誰にも気づかれない様にある行為をするという、動作を表す言葉です。
「こっそり」は「こそこそ」が変化した言葉です。
語源は「姑息(こそく)」という言葉で「しばらくの間息をつくこと」という意味があり、転じて「一時的な間に合わせ」→「その場逃れ」→「知られない様に行動する」という意味で使われる様になりました。
「こっそり」の使い方
「こっそり」は副詞として「こっそりする・した」「こっそり盗む」「こっそり調べる」などと使われます。
基本的に、誰にも気づかれない様に静かに行動する様子に使われる言葉です。
「こっそり」の例文
・『空き巣が裏窓からこっそりと忍び込む』
「そっと」とは?
「そっと」の意味は以下の通りです。
1つ目は「音を立てない様に静かにある行為をする様子」という意味で、物音を立てずにある動作をすることです。
2つ目は「人に気づかれない様にある行為をする様子」という意味で、「こっそり」と同じ意味です。
3つ目は「相手に構わずほうっておく様子」という意味で、干渉せずに静かにしておく様子のことです。
4つ目は「ほんの少し程度」という意味で、「ちょっとやそっと」として使われます。
上記に共通するのは「音を立てない」という意味です。
「そっと」は「そろそろと」が変化した言葉です。
語源は「そろりと」という言葉で「静かに、ゆっくりとする様子」という意味です。
「そっと」の使い方
「そっと」は副詞として「そっとする・した」「そっとしておく」「そっとなでる」などと使われます。
基本的に、音を立てない様に、静かにある動作をする様子に使われる言葉です。
「そっと」の例文
・『サンタクロースが枕元にそっとプレゼントを置いていく』
「ひっそり」と「こっそり」と「そっと」の違い
「ひっそり」は「物音がせず静まり返っている様子」「人目に付かない様に過ごす様子」という意味です。
「こっそり」は「誰にも気づかれない様に静かに行動する様子」という意味です。
「そっと」は「音を立てない様に、静かにある動作をする様子」という意味です。
まとめ
今回は「ひっそり」と「こっそり」と「そっと」について紹介しました。
「ひっそり」は「静まり返っている様子」、「こっそり」は「人に気づかれないで行動する」、「そっと」は「音を立てなずに行動する」と覚えておきましょう。