「みみっちい」と「せこい」と「ケチ」の違いとは?分かりやすく解釈

「みみっちい」と「せこい」と「ケチ」の違い生活・教育

この記事では、「みみっちい」「せこい」「ケチ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「みみっちい」とは?

「みみっちい」の意味は、「細かくてつまらないこと」で、いかにも細かくてくだらなく見えることです。

「みみっちい」の語源には以下の2つがあります。

1つ目は「微々たる(微々たる)」という言葉が変化したという説です。

2つ目は「耳しい」という言葉から変化したという説で、「耳=端っこ」から転じて「価値のない」という意味です。


「みみっちい」の使い方

「みみっちい」は形容詞として使われたり、副詞として「みみっちく考える」などと使われたり、名詞として「みみっちさに呆れる」などと使われます。

基本的に、誰も気にしない様なことに細かくてくだらない様子に使われる言葉です。


「みみっちい」の例文

・『割り勘で1円まで計算するとはみみっちい奴だ』

「せこい」とは?

「せこい」の意味は以下の通りです。

1つ目は「みにくい・へたくそ」という意味で、明治時代の芸人の間で使われた言葉です。

2つ目は「ずるくて卑しい」という意味で、自分の利益ばかり考えている様子です。

上記に共通するのは「器が小さい」という意味です。

「せこい」の語源には以下の2つがあります。

1つ目は「世故(せこ)」という言葉で「世間の付き合い」という意味から、「世故い=世渡り上手」という意味で使われる様になったという説です。

2つ目は阿波地方の「追(せこ)」という方言で、「狭い場所」という意味から「追い=ゆとりがない」という意味で使われる様になったという説です。

「せこい」の使い方

「せこい」は形容詞として使われたり、副詞として「せこく生きる」などと使われたり、名詞として「せこさが嫌だ」などと使われたりします。

基本的に、日常で使われる場合、ずるくて卑しい様子を表す言葉です。

「せこい」の例文

・『先輩の名前を使うとはせこい考え方だ』

「ケチ」とは?

「ケチ」の意味は以下の通りです。

1つ目は「縁起のわるいこと」という元の意味で、「怪事」という言葉が変化したものです。

2つ目は転じて「粗末で価値がないこと」という意味で、つまらないもののことです。

3つ目は更に転じて「むやみに金品を出し惜しみする」という意味で、少しでも自分が損をするのを嫌がる人のことです。

4つ目は「気持ちや考えが卑しいこと」という意味で、心が狭い人のことです。

上記に共通するは「粗末で貧相」という意味です。

「ケチ」の使い方

「ケチ」は名詞・形容動詞として「ケチだ・である」「ケチをつける・つけた」「ケチな奴」などと使われます。

基本的に、日常で使われる場合、粗末で価値がないことや、いつも金品を出し惜しみする性格の人を表す言葉です。

「ケチ」の例文

・『彼はゴミすら出し惜しみするケチだ』

「みみっちい」と「せこい」と「ケチ」の違い

「みみっちい」「誰も気にしない様なことに細かくてくだらない様子」という意味です。

「せこい」「ずるくて卑しい様子」という意味です。

「ケチ」「粗末で価値がないこと」「いつも金品を出し惜しみする性格の人」という意味です。

まとめ

今回は「みみっちい」「せこい」「ケチ」について紹介しました。

「みみっちい」「細かい」「せこい」「ずるい」「ケチ」「出し惜しみする」と覚えておきましょう。