この記事では、「立ち聞き」と「盗み聞き」と「盗聴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「立ち聞き」とは?
「立ち聞き」は「たちぎき」と読みます。
意味は「立ち止まって他人の話をこっそり聞くこと」で、たまたまある場所にいる時に他人の内緒話が聞こえてきて、そのままこっそり聞き入ってしまうことです。
「立ち」は動詞「立つ」の連用形で「足を地面に着けて真っすぐの状態になる」という意味、「聞き」は動詞「聞く」の連用形が名詞化した言葉で、「耳に感じ取る」という意味、「立ち聞き」で「地面に足を付けた状態で耳に感じ取ること」になります。
「立ち聞き」の使い方
「立ち聞き」は名詞として「立ち聞きする・した」「立ち聞きして知る」「立ち聞きされる・された」などと使われます。
基本的に、立った状態、または人から見えない状態で、他人の話をこっそり聞くことを表す言葉です。
「立ち聞き」の例文
・『給湯室で新しい人事について立ち聞きした』
「盗み聞き」とは?
「盗み聞き」は「ぬすみぎき」と読みます。
意味は、「他人の会話を相手に知られない様にこっそり聞くこと」で、他人の会話に興味を持ち、相手に知られない様にこっそりと耳を傾けることです。
「盗み」は動詞「盗む」の連用形で「人に気づかれないように何かをする」という意味、「盗み聞き」で「人に気づかれない様に耳で感じ取ること」になります。
「盗み聞き」の使い方
「盗み聞き」は名詞として「盗み聞きする・した」「盗み聞きされる・された」「盗み聞きが上手い」などと使われます。
基本的に、意図的に人に気づかれない様に会話をこっそり聞くことに使われる言葉です。
「盗み聞き」の例文
・『扉の陰で社内不倫の噂を盗み聞きした』
「盗聴」とは?
「盗聴」は「とうちょう」と読みます。
意味は「機械などを用いて、他人の会話や、日常的な音声をこっそりと聞くこと」で、専用の機器を使ったり、壁に穴を開けるなどの手段を講じて、相手の会話や音声などをこっそり聞くことです。
「聴」は「きく」とも読み「耳をすまして聞き取る」という意味、「盗聴」で「人に気づかれない様に耳を澄まして聞き取ること」になります。
「盗聴」の使い方
「盗聴」は名詞として「盗聴する・した」「盗聴される・された」「盗聴器」などと使われます。
基本的に、その場にいない状態で、機器や手段などを用いて、他人の会話や音声をこっそり聞き取ることに使われる言葉です。
「盗聴」の例文
・『自宅が何者かに盗聴されている』
「立ち聞き」と「盗み聞き」と「盗聴」の違い
「立ち聞き」は「立った状態、または人から見えない状態で、他人の話をこっそり聞くこと」という意味です。
「盗み聞き」は「意図的に人に気づかれない様に会話をこっそり聞くこと」という意味です。
「盗聴」は「その場にいない状態で、機器や手段などを用いて、他人の会話や音声をこっそり聞き取ること」という意味です。
まとめ
今回は「立ち聞き」と「盗み聞き」と「盗聴」について紹介しました。
「立ち聞き」は「その状態で聞くこと」、「盗み聞き」は「気づかれない様に聞くこと」、「盗聴」は「機器などを用いてこっそり聞くこと」覚えておきましょう。