この記事では、「世の中」と「世相」と「世情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「世の中」とは?
「世の中」は「よのなか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人々がお互いに関わり合って暮らしている場所」という意味で、人が社会活動を行う場のことです。
2つ目は「社会的な人間関係」という意味で、仕事やプライベートなどで知り合う人とのつながりのことです。
3つ目は「社会的な習慣」という意味で、一般的な世間の風習のことです。
4つ目は「そのご時世」という意味で、ある話題に上がっている時の時代のことです。
5つ目は「男女間の恋愛事情」という意味で、男女の関係のことです。
上記に共通するのは「社会的な人間関係」という意味です。
「世の中」の使い方
「世の中」は名詞として「世の中を知る・知った」「世の中を反映する・した」などと使われます。
基本的に、人が社会活動を行う際に、お互いが関わり合う場のことに使われる言葉です。
「世の中」の例文
・『社会人になって世の中の厳しさを目の当たりにする』
「世相」とは?
「世相」は「せそう」と読みます。
意味は「その時の社会の様子」という意味で、社会一般のありさまのことです。
「世」は「よのなか」という意味、「相」は「物の姿」という意味、「世相」で「世の中の姿」になります。
「世相」の使い方
「世相」は名詞として「世相を表す・表した」「世相を反映する・反映した」「世相がうかがえる・うかがえた」などと使われます。
基本的に、その時に流行ったものや傾向、思想など、社会の様子に使われる言葉です。
「世相」の例文
・『今回の応募作品は世相を反映したものが多い』
「世情」とは?
「世情」は「せじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「世の中のありさま」という意味で、社会一般に起きたことの背景や様子のことです。
2つ目は「世の人の人情」という意味で、社会一般の人々の考え方や心の動きのことです。
上記に共通するのは「世の中の事情」という意味です。
「世情」の使い方
「世情」は名詞として「世情に通じる・通じた」「世情を良く知る」「世情にうとい」などと使われます。
基本的に、社会一般に起きた事柄の背景や事情などに使われる言葉です。
「世情」の例文
・『バーのママさんは世情に詳しい』
「世の中」と「世相」と「世情」の違い
「世の中」は「人が社会活動を行う際に、お互いが関わり合う場」という意味です。
「世相」は「その時に流行ったものや傾向、思想など、社会の様子」という意味です。
「世情」は「社会一般に起きた事柄の背景や事情」という意味です。
まとめ
今回は「世の中」と「世相」と「世情」について紹介しました。
「世の中」は「人がお互いに関わり合う場」、「世相」は「その時の社会の様子」、「世情」は「社会的な事柄の背景や事情」と覚えておきましょう。