「強烈」「鮮烈」「鮮明」という3つの言葉は、物や人の印象、映像、物事など、さまざまな対象物に対して使用される言葉です。
それぞれに対象とするものや強弱を表す意味にも違いがあるので、この記事では「強烈」と「鮮烈」と「鮮明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「強烈」とは?
「強烈」とは人や機械などの力や薬などの作用が激しい様を表す言葉です。
「強烈」の他にも「猛烈」「激烈」など、度合いやものによって使い方を変える同じ意味の言葉があります。
辞書では「非常に激しいさま」や「力、作用、刺激が強く激しいこと」というように説明されています。
「強烈」の例文
・『彼女がつけている香水は離れていても分かるほど強烈だった』
・『入院中に処方された薬は、強烈な副作用がでる可能性があると説明を受けた』
「鮮烈」とは?
「鮮烈」とは使用されている感じの通り、鮮やかではっきりとしていること、印象が強烈すぎてはっきりとしていることといった意味合いがあります。
その他にも、激しくて生き生きとしている様子という意味でも使用されいます。
「鮮烈」の例文
・『彼はとても美しい容姿で、初めて会ったときに鮮烈な印象を受けたことを今でも覚えている』
・『昨日行った個展で見た1枚の絵のことが鮮烈に思い出される』
「鮮明」とは?
「鮮明」とは物事や人、物に対して、あざやかではっきりとしているさまや美しく分明なさまだという意味合いを持つ言葉です。
人の態度や立場を表す際にも使用されることがあり、「上司と部下の立場は鮮明だ」という風にも表すことができます。
「鮮明」の例文
・『今日1日のうちに起きた出来事を私はまだ鮮明に覚えています』
・『雑誌に掲載されていた写真は、芸能人のスキャンダルを鮮明に写真におさめていた』
「強烈」と「鮮烈」と「鮮明」の違い
「鮮烈」と「鮮明」という言葉は、同じ「鮮」という漢字が使われており、色や形などに対して「鮮やか」や「美しい」といった意味のある漢字です。
同じ「鮮」という漢字を使った言葉でも、「鮮明」は物事や物が鮮やかにはっきりと表されていることを意味しており、「鮮烈」は物事や物の鮮やかさが「激しい」や「強い」と強く表現するという部分に違いがあります。
「強烈」という言葉は力や作用、刺激が激しい、すごく強いという意味なので、「鮮烈」「鮮明」という2つの言葉とは「鮮やか」という意味が含まれない時点で大きく違います。
「鮮烈」という言葉とは、「激しい」「強い」という部分では共通していますが、同じ意味せ使用することはできないので、注意して正しく使い分けるようにしましょう。
まとめ
ここでは「強烈」「鮮烈」「鮮明」という3つの言葉について、意味や違い、使い方について例文を用いて分かりやすく説明してきました。
「鮮」や「烈」など共通する感じや意味を含む言葉ではありますが、同じ意味として使用することのできない言葉です。
対象物や物の度合いを確認して正しく使用するようにしましょう。