この記事では、「幽霊」と「妖怪」と「お化け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「幽霊」とは?
「幽霊」は「ゆうれい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「死者の魂が可視化されたもの」という意味で、亡くなった人の魂が人の姿に見えることです。
2つ目は「この世への未練や恨みを討った言える為に、死後もさまよい人に姿を取る魂」という意味で、特に強い気持ちが残って成仏できない魂のことです。
3つ目は「形式上では存在するが、実体がないもの」という意味で、ないのにある様に見せかけている状態の人や物のことです。
上記に共通するのは「この世にいない」という意味です。
「幽霊」の使い方
「幽霊」は名詞として「幽霊が出る・出た」「幽霊が怖い」「幽霊会社」「幽霊部員」などと使われます。
基本的に、この世に未練を残して亡くなった魂が人の姿に見えることや、転じて実体のないものに使われる言葉です。
「幽霊」の例文
・『あの部屋には女性の幽霊が出る』
「妖怪」とは?
「妖怪」は「ようかい」と読みます。
意味は「科学的に証明できない不気味な物体や生き物のこと」です。
人の生活に馴染み、多くの伝説や逸話などに残されている、想像上の生き物に使われます。
例として「天狗・河童・一つ目小僧・座敷童」などがあります。
「妖怪」の使い方
「妖怪」は名詞として「妖怪が出る・出た」「妖怪に取りつかれる・取りつかれる」などと使われます。
基本的に、その土地や自然の中で、人に信仰されてきた超自然的な存在に使われる言葉です。
「妖怪」の例文
・『私の田舎には妖怪の伝説が多い』
「お化け」とは?
「お化け」は「おばけ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「死者が生前の姿になってこの世に現れるもの」という意味で、上記で紹介した「幽霊」と同じ意味です。
2つ目は「超自然的な存在のうち、見た目が異形のもの」という意味で、「幽霊」や「妖怪」のうち、見た目が恐ろしいもののことです。
3つ目は「普通よりも並外れて大きいもの」という意味で、「お化けヒット」「お化けカボチャ」などと使われます。
上記に共通するのは「異形である」という意味です。
「お化け」の使い方
「お化け」は名詞として「お化けが出る・出た」「まるでお化けの様」「お化け屋敷」などと使われます。
基本的に、死者の魂が人の姿になったり、超自然的で異形な存在のことや、転じて普通ではありえない程大きいことに使われる言葉です。
「お化け」の例文
・『夜中に墓地へ行くとお化けが出ると教わった』
「幽霊」と「妖怪」と「お化け」の違い
「幽霊」は「この世に未練を残して亡くなった魂が人の姿に見えること」「転じて実体のないもの」という意味です。
「妖怪」は「その土地や自然の中で、人に信仰されてきた超自然的な存在」という意味です。
「お化け」は「死者の魂が人の姿になったり、超自然的で異形な存在のこと」「転じて普通ではありえない程大きいこと」という意味です。
まとめ
今回は「幽霊」と「妖怪」と「お化け」について紹介しました。
「幽霊」は「死者の魂が見えるもの」、「妖怪」は「土地や自然にいる超自然的な存在」、「お化け」は「死者の魂や、異形のもの」と覚えておきましょう。