「判定」と「判別」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「判定」と「判別」の違い生活・教育

この記事では、「判定」「判別」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「判定」と「判別」の違い

「判定」には、2つの意味があります。

1つめは、物事を判別して、決めることです。

もう一つは、ボクシングや柔道などの試合で、勝敗が決まらないときに、審判が優劣を判断をして勝者を決めることです。

「判別」には、区別を明らかにすることという意味があります。

「判別」は単に区別をすることですが、「判定」は区別するものが物事の優劣や価値についていで、さらに決めるという意味も含まれています。

この点に違いがあります。


「判定」と「判別」の使い方の違い

単に区別をはっきりさせることは「判別」を使用します。

チューリップといっても、レッド、レッドラベル、プリティウーマンなど、さまざまな品種があります。

これらの区別をはっきりさせることを「判別」といいます。

チューリップ以外のことでも、区別をはっきりすることに「判別」という言葉が使用されます。

「判別」をするものが物事の優劣や価値についてで、どちらが優れているのか、どちらが劣っているのかなどを決めることには「判定」を使用します。

また、ボクシングや柔道で勝敗が決まらないときに、審判が優劣を判断して勝敗を決めることも「判定」といいます。

「判定勝ち」のような使われ方をします。


「判定」と「判別」の英語表記の違い

「判定」は英語で“judgment”と表記をします。

判定勝ちは“win”、判定負けは“lose”になります。

「判別」は英語で“distinction”と表記をします。

「判定」の意味

「判定」には、2つの意味があります。

1つめは、物事を判別して決めることです。

資格試験や受験などを受けたら、合格したのか、落ちてしまったのかのどちらかの結果がでます。

このことは、合格・不合格をはっきりさせているといえます。

そして、合格・不合格なのか採点によって明らかになったら、その受験者が合格者なのか、不合格者なのか決めます。

このような物事をはっきり区別して決めることが「判定」です。

もう一つの意味は、ボクシングや柔道などで試合時間内に勝敗が決まらなかったときに、審判が優劣を判断して勝敗を決めることです。

ボクシングの試合の場合は、リングサイドに3人のジャッジが座っています。

この人たちがラウンドごとに10点満点の減点法で優劣を採点し、ジャッジの2人以上に支持されたボクサーが勝者になります。

これを「判定」といいます。

「判定」の使い方

物事をはっきりと区別して決めることに使用します。

特に物事の優劣や価値について判別して決めることに使われます。

ボクシングや柔道の試合の場合だと、試合中にどちらかが優勢になっていて、どちらかが劣勢になる場面があります。

それらを判断して、最終的に勝者を決めます。

優劣を判別して決めているのです。

「判定」を使った例文

・『写真で勝者を判定する』
・『微妙なので判定が難しい』
・『投げたボールがストライクと判定される』
・『スケートのジャンプが明確な踏切ができてないと判定された』
・『その判定には納得できない』

「判定」の類語

「認定」「評定」が類語です。

「認定」には、資格などの有無や当たりはずれなどを判断して決めることの意味があります。

「評定」とは、一定の基準に従って判断をして決めることです。

「判定」の対義語

「あいまい」が対義語です。

物事や態度がはっきりしないという意味があります。

「判別」の意味

「判別」とは、はっきりと区別をすることです。

「判」という漢字には、区別する、みわけるという意味があり、「別」という漢字には、わけるという意味があります。

はっきりと区別するためには、2つ以上のものが必要です。

つまり、「判別」は2つ以上のものをそれぞれはっきりとさせる意味になります。

食品や日用品など、何らかの製造工場では毎日たくさんの製品が製造されています。

その中には、商品として販売できるものだけでなく、不良品がごくまれに含まれています。

商品として販売できるものと不良品を区別することは「判別」といいます。

「判別」は単にはっきり区別することで、違いをわきまえるなどの意味は含まれていません。

「判別」の使い方

はっきり区別することに使用をします。

区別をする場面は日常の中で数多くあり、さまざまな場面で使用されています。

「判別」を使った例文

・『判別するのが難しい』
・『コンピューターがユーザーの好みを判別してくれる』
・『植物の品種を判別する』
・『ブランド品の本物と偽物を判別する』
・『簡単に判別できるように工夫をする』

「判別」の類語

「鑑別」「鑑定」が類語です。

「鑑別」には、よく調べて見わけるという意味があります。

「鑑定」は美術品や物件などの良否や真偽を判定することです。

「判別」の対義語

「あいまい」が対義語です。

まとめ

「判定」は物事を判別して決めることで、「判別」と似たような意味なのですが、決めるという意味も含まれている点や、特に優劣や価値について意味する点が違います。