この記事では、「感情」と「情動」と「気分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感情」とは?
「感情」は「かんじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとから刺激を受けて自然に生じる気持ちのと」という意味で、外側から刺激を受けることにより引き起こされる、気持ちの変化のことです。
2つ目は「対象となるものに抱く本能的な気持ち」という意味で、ある人や物に対して自然に持つ、「好き・嫌い・怖い・不快」などの気持ちのことです。
上記に共通するのは「自然に湧いてくる」という意味です。
「感情」の使い方
「感情」は名詞として「感情を持つ・持った」「感情的」などと使われたり、形容詞として「感情の起伏」などと使われたり、副詞として「感情に走る」などと使われたりします。
基本的に、ある人や物から刺激を受けて自然に生じる気持ちや、ある人や物に対して自然に持つ本能的な気持ちに使われる言葉です。
「感情」の例文
・『この映画は感情を揺さぶられる名作だ』
「情動」とは?
「情動」は「じょうどう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「特殊な雰囲気に触れて生じる様々な気持ち」という意味で、人や物などの特殊な雰囲気により起きる、様々な気持ちのことです。
2つ目は「上記のうち、急激で一時的なもの」という意味で、急激に湧き起こる強い気持ちのことです。
上記に共通するのは「特殊な雰囲気により起きる」という意味です。
「情動」の使い方
「情動」は名詞として「情動が起きる・起きた」と使われたり、形容詞として「情動の変化」と使われたり、副詞として「情動に触れる」などと使われたりします。
基本的に、喜怒哀楽の気持ちのうち、特殊な雰囲気により一時的かつ急激に湧き起こるものに使われる言葉です。
「情動」の例文
・『彼女は繊細で情動的になることがある』
「気分」とは?
「気分」は「きぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある状況により生じる心持ち」という意味で、ある状況に紐づいて湧き起こる心の変化のことです。
2つ目は「体調により生じる心持ち」という意味で、ある症状により生じる感覚のことです。
3つ目は「その場の雰囲気」という意味で、その場にいる人や、流れにより生じる独特な空気のことです。
4つ目は「気質や気性」という意味で、ある性質を持っているということです。
上記に共通するのは「ある状況における心持ち」という意味です。
「気分」の使い方
「気分」は名詞として「気分になる・なった」「気分を害す・害した」と使われたり、形容詞として「気分の上下」と使われたり、副詞つとして「いい気分になる」などと使われます。
基本的に、ある状況により生じる心の持ちように使われる言葉です。
「気分」の例文
・『今日は仕事する気分になれない』
「感情」と「情動」と「気分」の違い
「感情」は「ある人や物から刺激を受けて自然に生じる気持ち」「ある人や物に対して自然に持つ本能的な気持ち」という意味です。
「情動」は「喜怒哀楽の気持ちのうち、特殊な雰囲気により一時的かつ急激に湧き起こるもの」という意味です。
「気分」は「ある状況により生じる心の持ちよう」という意味です。
まとめ
今回は「感情」と「情動」と「気分」について紹介しました。
「感情」は「自然に生じる気持ち」、「情動」は「一時的かつ急激に生じる気持ち」、「気分」は「心の持ちよう」と覚えておきましょう。