「印刷」と「コピー」と「プリント」の違いとは?分かりやすく解釈

「印刷」と「コピー」と「プリント」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「印刷」「コピー」「プリント」の違いを分かりやすく説明していきます。

「印刷」とは?

写真や文章、絵などの原稿に従って印刷版を作り、その版面にインクなどをつけて文字・図形を多数の紙や布などに刷りうつすことですが、現在は印刷版を使わないタイプの印刷形式もあります。

パソコン上においての印刷はプリンターを介してパソコンの画面上の情報などを紙に印刷することを指します。

タンポ印刷というシリコンゴムを版に使った印刷形式ではフィギュアの目や服の模様を印刷できる技術となっています。


「コピー」とは?

複写すること、写すこと、または原稿そのものを指すケースもありますが、コピーは紙や布に限らずパソコン上の文字や画像のコピー、3Dプリンターによる立体的なコピーなど多岐にわたっています。

コピー機はスキャン機能と印刷機能を併せ持っている機器で、最近ではパソコン上のデータを加味に印刷するという機能もあります。

なお、写すという言葉から、金型による同一のものの生産などはコピーとは言いません。

また、模倣品をコピーと呼ぶケースが有り、デザインや質感などのコピー品から、アイデアを模倣したものもコピー品と呼ばれるケースもあります。

複写するというニュアンスではない使い方としてはキャッチコピーを略してコピーと呼ぶケースもあります。


「プリント」とは

写真を印画紙に現像することや、版を作らない簡易的な複写を行うことを指しており、印刷所であれば比較的簡易な印刷となっており、低価格で少数の印刷に向いた形式となっています。

会社内で配布される資料もコピー機の使用であればプリントと呼ぶことが出来ます。

家庭用プリンターも印刷業界の定義ではプリントに入ります。

また、印刷形式によらず、印刷された紙の配布物をさしてプリントということもあり、「ペーパー」などと同義の言葉と言えます。

3Dプリンターによる立体物の作成は3Dプリントと呼ぶケースも有ります。

「印刷」と「コピー」と「プリント」の違い

「印刷」は版を作って原稿を紙や布などに複写することで、缶ジュースなどに表記される柄も印刷したものと呼ぶことが出来、出版物は印刷物と呼ぶことも出来ます。

「コピー」は複写することを中心に指す言葉で、元になるものが必要になり、パソコンにおいての文章のコピー、ハードディスクからDVDへのコピーなど、紙媒体によらないものもコピーと言います。

コピーしたものを直接コピーと呼ぶこともあります。

「プリント」は版を作らない簡易的な印刷のことを指し、印刷業界の定義としては家庭用プリンターでの印刷もプリントとなります。

基本的には紙や布に印刷することで、簡易的な印刷と見ることが出来ます。

まとめ

「印刷」「コピー」「プリント」印刷を簡易化したという定義があるのがプリント、複写という意味合いを中心としたのがコピーと分けることが出来ます。

コピーとプリントは複写・印刷した紙そのものを指すケースが有りコピーやプリントを配るという使い方があります。