この記事では、「解決」と「解消」と「改善」の違いを分かりやすく説明していきます。
「解決」とは?
問題やトラブル、複雑な事件などを、うまく処理して落着させることを指す言葉で、この場合の問題という言葉は恋人同士の問題、環境問題、ごみ処理の問題など非常に幅広いですが、いわゆるテストの問題は回答や答案となるため含まれません。
解決という言葉はいつ、誰が解決したかなどは含まれておらず、説明する言葉を使う必要があります。
また、解決していない問題であってもその取り組みを「解決を目指す」と表記することが出来ます。
言葉としてはポジティブなものと言えるでしょう。
正式な言葉ではないですが、明快に解決することを大解決という使い方をするケースも見られます。
こちらは大きな問題を解決するというよりはスピーディにいろいろな問題を解決するという使い方が多くなっています。
「解消」とは?
今まであった、または今後決まる予定であった状態や関係、約束などが消えてなくなることを指し、例えば婚約解消という言葉では結婚する予定が解消されたことになります。
あらかじめ規制の適用の有無を確認できる制度であるグレーゾーン解消制度、障害者差別解消法などの用語があります。
提携関係の解消などがよく使われる例となっていますが、健康関連の記事でのコリを解消、痛みを解消などの使い方が最も多くなっていると言えるでしょう。
ネガティブな意味でもポジティブな意味でも使われる言葉ではあり、使う側としては婚約解消や提携関係の解消であってもポジティブな意味合いと定めるケースもあります。
「改善」とは
悪いところを改めたり、良い箇所をさらによくすることを指す言葉で、両国の関係改善、痛みの改善、生活習慣の改善、体質改善などの使い方があり、トヨタのカイゼンはこの改善であり、品質向上を進めていくというトヨタ経営基幹にある考え方でもあります。
改善という言葉は程度までは含まれておらず、大幅に改善された、少しではあるが改善されたなどのような程度の表し方が出来ます。
言葉としてはポジティブなもの、努力などに近い方向性のものととらえられるでしょう。
なお、改善の見込みがないという言葉はもうどうしようもないという段階で使われます。
「解決」と「解消」と「改善」の違い
問題をいい方向に集結させるのが解決で、解決した場合その問題に関しては終了となります。
解消は関係や状態が終わるという意味合いで提携解消と方向もあれば痛みの解消という方向もあります。
自力で問題を解決できずうやむやになりつつも問題が消滅した場合も解消となり、解決のほうがポジティブな言葉と言えます。
改善はより良くする、悪い点を改める言葉で解決や解消と比べると終わりのない概念と言えます。
良くなったという意味は強いものの、体調が劇的に改善という言葉では問題が解消しきっていないと見ることも可能で、解決や解消のほうが先に進んだ概念と言えます。
まとめ
「解決」と「解消」と「改善」は解決を目指すことが改善に近い立ち位置で解消は体調不良の解消などポジティブな方向では改善の行き着く果てということも出来ます。
ただし解消は関係がなくなるという使い方もあり、そちらは改善とはほぼ関係ありません。