この記事では、「同一品」と「同等品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同一品」と「同等品」の違い
「同一品」と「同等品」の違いについて紹介します。
「同一品」と「同等品」の使い方の違い
「同一品」は、「元となる物と全く同じ品物のこと」に使います。
全く同じ種類で、製造時のシリアル番号が違うだけのものを表します。
「同等品」は「同じ程度の品物のこと」に使います。
メーカーや種類が違いますが、同じ用途で使えるものを表します。
「同一品」と「同等品」の英語表記の違い
「同一品」の英語表現は以下の2つです。
1つ目は「exactly the same ~ as」で、「~と確かに同じ」というニュアンスです。
“This one is exactly the same one as I have.”
(これは正に私が持っているのと同一品だ)
2つ目は「identical」で、「完全に一致する」という意味です。
“Her dress was identical to mine.”
(彼女の洋服は私のと同一品だった)
「同等品」の英語表現は以下の2つです。
1つ目は「equivalent」で、「等しい」という意味です。
“We have an quivalent product will send you by tomorrow.”
(明日までにそちらにお送りできる同等品があります)
2つ目は「comparable product」で「比較できる製品」というニュアンスです。
“This is a comparable product which you have.”
(これはあなたが持っているものと同等品になります)
「同一品」の意味
「同一品」は「どういつひん」と読みます、以下の2つの意味があります。
1つ目は「あるものと全く同じ別の品物」という意味です。
似ているもの、同じ様なものではなく、「全く違う部分がない別のもの」のことを言います。
こちらはビジネス用語で、工場の同じラインで作られた、全く同じ型番で、製造番号が違うものに使われます。
規準にするものと同じ製品で、作られた順番が違うだけのものです。
2つ目は「そのもの自体」という意味です。
同じものがあるのではなく、1つしかないそのもの自体を表します。
例えば、先に話題にしていたものを後日見せて、「これは先日話していたものと同一品に間違いありません」と言うこともあります。
「同一品」の使い方
「同一品」は「あるものと全く同じ品物」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「同一品だ・である」と使われます。
「品」が付くことから、現象や性質などではなく、形あるものに対して使われる言葉です。
「同一品」を使った例文
・『似たようなものではなく、正に同一品が欲しいと思った』
・『不良品が届いたので、すぐに同一品を送って欲しい』
・『すでに製造中止になっていて同一品を手に入れるのは困難だ』
・『これは10年前に見たものと同一品だと思う』
・『前に使っていたものと同一品だと言われたが、どうも怪しい』
「同一品」の類語
「寸分違わぬもの(すんぶんたがわぬもの)」
「ほんのわずかな違いもないもの」という意味です。
「一致する品(いっちするしな)」
「2つ以上の品物が食い違いなく同じすること」という意味です。
「同一品」の対義語
「不同な品(ふどうなしな)」
「同じでない品物」という意味です。
「同等品」の意味
「同等品」は「どうとうひん」と読みます。
意味は「ある品物と程度・水準・性能・レベルなどが等しいもののこと」です。
程度が等しいことであり、見た目が同じとは限りません。
メーカ―や種類が違っても、元の品物と同じ価値があり、同じ用途で使えるもののことを言います。
価値や性能は最低基準が元となる品物と同じ程度ということであり、中にはより性能や価格が高いこともあります。
「同等品」の使い方
「同等品」は、「性能や価値などが等しいもの」に使われます。
名詞・形容動詞として「同等品だ・である」と使われます。
例えば、現在使っている製品を修理に出している間に、代わりの製品を貸し出してくれるサービスもありますが、全く同じ製品がない時に、「同等品」を無料レンタルすることもあるのです。
「同等品」を使った例文
・『全く同じものがなかったので同等品に決めた』
・『これは前回使ったものと同等品だ』
・『メーカーが違っても同等品ならば構わないと思った』
・『修理中はお困りでしょうから同等品を無料レンタルします』
・『前のものと同等品が見つかったので即購入した』
「同等品」の類語
「代替品(だいがえひん)」
「あるものがない時に、代わりとして一時的に使う品物のこと」という意味です。
「類似品(るいじひん)」
「あるものと非常に良く似ている品物のこと」という意味です。
「同等品」の対義語
「粗悪品(そあくひん)」
「作りが雑で良くない品物のこと」という意味です。
まとめ
今回は「同一品」と「同等品」について紹介しました。
「同一品」は「全く同じ品物」、「同等品」は「似たような性能や価値のある品物」と覚えておきましょう。