この記事では、「一生懸命」と「賢明」と「顕名」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一生懸命」とは?
「一生懸命」は「いっしょうけんめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「命がけでものごとに当たること」という意味で、あるものごとに死に物狂いになることです。
2つ目は「後に引けない切羽詰まった状態」という意味で、状況が張りつめていて一歩も譲れないことです。
上記に共通するのは「必死になる」という意味です。
「一生懸命」は元々「一所懸命」であり、昔の武士が自分の領地を命がけで守ったことから「一所懸命の地」として使われていました。
次第に音が変化して「一生をかける」という意味で使われる様になり、「一生懸命」になりました。
「一生懸命」の使い方
「一生懸命」は名詞・形容動詞として「一生懸命だ・である」と使われたり、形容詞として「一生懸命な人」使われたり、副詞として「一生懸命に働く」などと使われたりします。
基本的に、あるものごに必死で取り組むことに使われる言葉です。
「一生懸命」の例文
・『一生懸命働けばそのうち良いチャンスが巡って来る』
「賢明」とは?
「賢明」は「けんめい」と読みます。
意味は「頭が良く、ものごとの判断が適切であること」で、頭の働きが鋭く、その時に応じて最も適切な判断ができることです。
「賢明」の使い方
「賢明」は名詞・形容動詞として「賢明だ・である」と使われたり、副詞として「賢明な選択」などと使われたりします。
基本的に、頭の働きが鋭く、ものごとを正しく判断できることに使われる言葉です。
「賢明」の例文
・『すぐに警察に連絡したのは賢明な判断だ』
「顕名」とは?
「顕名」は「けんめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「氏名を明らかにすること」という意味で、自分の名前をはっきりと名乗ることです。
2つ目は「名声が世間に知れ渡ること」という意味で、誰もが知っている名前になることです。
3つ目は「法律で、代理人が介在するという意思を、相手方に伝えること」という意味です。
上記に共通するのは「自分の名前を明らかにする」という意味です。
「顕名」の使い方
「顕名」は名詞として「顕名する・した」「顕名主義」などと使われることが多くなります。
基本的に、自分の氏名を明らかにすることや、法律用語で代理人を名乗ることに使われる言葉です。
「顕名」の例文
・『相手方に自分は代理人であると顕名する』
「一生懸命」と「賢明」と「顕名」の違い
「一生懸命」は「あるものごに必死で取り組むこと」という意味です。
「賢明」は「頭の働きが鋭く、ものごとを正しく判断できること」という意味です。
「顕名」は「自分の氏名を明らかにすること」「法律用語で代理人を名乗ること」という意味です。
まとめ
今回は「一生懸命」と「賢明」と「顕名」について紹介しました。
「一生懸命」は「必死に取り組む」、「賢明」は「正しく判断する」、「顕名」は「氏名を明らかにする」と覚えておきましょう。
