人は今置かれている状況がこれからどうなるのだろうと期待したり、逆に憂いしたりすることが少なくありません。
このような時に「未来」「近未来」「将来」などの言葉が浮かんで来るのですが、どのような意味を持っているのでしょうか?
そこでこの記事では、「未来」と「近未来」と「将来」の違いを分かりやすく説明していきます。
「未来」とは?
「みらい」という読み方をする「未来」は、「まだやって来てはいない時」という意味を持つ言葉です。
「過去・現在・未来という時間の3つ区分の中で現在より先の時間」のことであり、「時間の中で現在の後に来るもの」と言うこともできます。
「未来」の例文
「未来」の例文では次のような文章が挙げられます。
・『自分の未来どうなっていくかなんて、全く想像することができないよ』
・『未来永劫、この気持ちが変わることはありません。あなただけをずっと見続けているから』
「近未来」とは?
「近未来」は「きんみらい」と読みますが、意味は「ごく近い将来」や「数十年先の未来」のことを指しています。
「近未来」の例文
「近未来」の例文には以下のようなものがあります。
・『AIは近未来のことだと思っていたけど、もうすぐそこまでやってきているね』
・『車の自動運転は近未来のテクノロジーだと思っていたけど、かなり実用化されつつあるな』
「将来」とは
「しょうらい」と読む「将来」は、「これからやって来ようとしている時」、「近い未来」、「前途」という意味を持つ言葉です。
「将来」の例文
「将来」の例文には以下のようなものがあります。
・『君は将来有望な人なんだ。こんなところで止まっているべきじゃないよ』
・『将来的に私の進むべき方法が示された。これでよかったんだ』
「未来」と「近未来」と「将来」の違い
ここで「未来」と「近未来」と「将来」の違いを見ていきましょう。
「未来」は「現在の後に来る時」や「これから来る時」といったような意味を持つ言葉です。
「近未来」は「すぐに訪れるであろう近い将来」を表す言葉でSF映画や小説、アニメなどの作品で空想を使って描かれているケースがたくさんあります。
「未来」は「今から後に来る時や将来」を表していますが、どの程度先の将来であるかははっきりしていません。
しかし、一方の「近未来」は「近い」という意味の「近」があるために「間もなく訪れるであろう将来」というように時間を限定していることを示しています。
次に「未来」と「将来」の違いを見ていくと、「未来」は客観的な表現として使われることが多く、現在よりかなり遠い先のことを指しています。
「将来」は主観的な表現に使われることがあり、「未来」と比べてみると「現在に近い先」を指していることがあります。
まとめ
ここまで「未来」と「近未来」と「将来」の意味や違いを見てきました。
3つの言葉には使い方に違いがあることがお分かりになったかと思いますが、適切な使い方ができるように正しく理解しておきましょう。