不動産に関する言葉の中で 「敷地」と用地」「宅地」という用語がありますが、どのような違いがあるのかご存知でしょうか?かなり専門的な定義があるのですが、意外と知られていないことが少なくありません。
そこでこの記事では、 「敷地」と「用地」と「宅地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「敷地」とは?
「敷地」は「しきち」という読み方をします。
意味は「建造物を建てたり、あるいは道路や堤防などに使うことを目的とした一定区域の土地」ということを指しています。
一般的には「建築物が建っている土地のこと」を言っており、建物の建築部分や門扉・アプローチ・ガーデンに加えて、駐車スペースなどお含めて1つの「敷地」と呼ばれています。
「敷地」の例文
「敷地」の例文では、以下のようなものが挙げられます。
・『マンションの敷地の定義は建物区分所有法によって明確に定めされています』
・『この土地の敷地面積はどのくらいあるのだろう?』
「用地」とは?
「ようち」という読み方をする「用地」は「あることに使うための土地」という意味を持つ言葉です。
「用地」の例文
「用地」の例文は次のようなものになります。
・『先月、当社は工場建設のために用地を買収することが決定しました』
・『ここは公園や広場となる公共の用地となるので、今後は関係者以外、立ち入り禁止となります』
「宅地」とは
「宅地」は「たくち」と読みますが、「建物の敷地や維持、もしくが効用を果たすための土地」という意味で定義されています。
但し、全ての「宅地」で建物を建てていいとは限りません。
その一方で宅地目的ではない土地に建物が建てられているケースもあります。
「宅地」の例文
「宅地」の例文は以下の通りです。
・『ここの宅地は市街化区域となっているので、どのような内容になっているか確認しておく必要があります』
・『ここの宅地は第二種低層住居専用地域となっているので、低層住宅専用の地域なのです』
「敷地」と「用地」と「宅地」の違い
では、ここで「敷地」と「用地」と「宅地」の違いを見ていきましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?
「宅地」には「建物に供する土地のこと」を全て指しています。
そのために建物が複数建っていても「宅地」となるのですが、これ対して「敷地」は1つの団地の許可や学校や病院などのように用途が不可分と判断された以外が「敷地」となるのです。
但し、「1つの建物は1つの敷地」とある点が「宅地」と異なる点なのです。
「用地」は「あることに使うための土地」という意味のために「敷地」「宅地」を包含した言葉と言ってもいいしょう。
まとめ
これまでは「敷地」と「用地」と「宅地」の意味や違いを説明してきました。
これらの言葉があなた自身が一戸建てを購入するために必要なことです。
そのために「敷地」と「用地」と「宅地」となどの言葉の定義の違いを正しく理解しておくことが大切です。