世界にはたくさんの人がいて何を考え思っているかはその人によって少なからず違うものです。
人の考えや思いを表すものとして「価値観」と「考え方」と「人生観」という三つの言葉があります。
似たような印象の言葉ですがこれらに違いはあるのでしょうか。
この記事では、「価値観」と「考え方」と「人生観」の違いを分かりやすく説明していきます。
「価値観」とは?
「価値観」とは、何を価値あるものとして認めるかについての考え方を指します。
たとえば田舎町の田園風景をみて心癒されることに価値を見出しそういう所に住みたいと考える人もいるでしょう。
一方で、建物が建ち並び人が多く行きかう都会のような光景に価値を見出し住みたいと考える人もいるでしょう。
その人が持つ「何に価値があるか」「何を求めているのか」という考え方が「価値観」です。
「価値観」の言葉の使い方
あの人とは「価値観が違う」「価値観が合わない」といった使い方をします。
あの人とは「求めている所が違う」「求めている所がずれていて合わない」といった意味合いになります。
「考え方」とは?
「考え方」とは、その人がどういった考えを持っているのかをすべてまとめたような意味の言葉です。
先述の「価値観」は物事の価値に関しての「考え方」、後述の「人生観」は人生に関しての「考え方」であると言えます。
「考え方」の言葉の使い方
あらゆる物事に関してどう考えているかということを表したものですので、あらゆる場面で使える言葉です。
「人生観」とは?
「人生観」とは、人が生きることに関しての考え方を指した言葉です。
この世に生まれた命はいつか死を迎えるわけですが、生まれてから死を迎えるまでの間のことについての考え方を指します。
「人生観」の言葉の使い方
人は何のために生きているのか、どうやって生きることがいいのか。
また、どのように死を迎えるべきかといった少し考えただけでは分からないような大きく曖昧な事について考えることなので、相当大きな出来事があった時に使われるような言葉です。
大病を克服したとか難攻不落と言われた山に登頂したとか、大きな難所をクリアした時などに「人生観が変わった」などと使われる言葉でもあります。
「価値観」と「考え方」と「人生観」の違い
次に「価値観」と「考え方」と「人生観」の違いについて簡単に説明します。
「価値観」とは、「何に価値を求めるのかといった考え方」を指しています。
「考え方」とは、「どんな考えを持っているのか」といった意味合いです。
あらゆる物事を対象とした言葉です。
「人生観」とは、「生まれてから死ぬまでのことについての考え方」を指しています。
まとめ
「価値観」と「考え方」と「人生観」について説明してきましたが違いが認識できましたでしょうか。
人それぞれ「価値観」「考え方」「人生観」は少なからず違うものです。
自分の中に強い考えを持つことは大事なことですが、他者の考えを理解しようと歩み寄ることも大事なことではないでしょうか。