「貧弱」と「貧相」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「貧弱」と「貧相」の違い生活・教育

この記事では、「貧弱」「貧相」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

貧弱と貧相の違い

「貧弱」「貧相」の言葉の違いを知っていますか。

「貧弱」「他と比べて見劣りがする」という意味です。

これに対し、「貧相」「貧乏に見える見た目」ということです。


貧弱と貧相の使い方の違い

「貧弱」「十分に足りていない」という意味で使われます。

「他のものと比べたときに、十分ではなく、見劣りがする」ということです。

これに対して「貧相」は、「貧乏そうな見た目」のことです。

「お金を持っていなさそう」というときが「貧相」です。


貧弱と貧相の英語表記の違い

「貧弱」という言葉を英語で表す場合、“poor”(貧しい、乏しい)や“miserable”(みじめな、貧弱な)などがふさわしいでしょう。

外見の貧しさを表す「貧相」の場合、“shabby”(身なりがみすぼらしい、粗末な)を使うとよいでしょう。

貧弱の意味

「貧弱」は、「ひんじゃく」と読みます。

「貧しく」「弱い」という、マイナスイメージのあるふたつの漢字を組み合わせた単語です。

「他と比べたとき、見劣りをしていてみすぼらしい」という意味です。

また、「何かの性質が十分ではなく、必要に足りていない」という意味でも使います。

貧弱の使い方

「貧弱」という表現は、「みすぼらしくて見劣りをしている」というときに使います。

他の類似のものと比べたときに、弱そうであったり、見た目や性質がみすぼらしい場合、「貧弱」という言葉が使われます。

「必要よりも十分に足りていない」という場合にも、「貧弱」という表現が用いられます。

例えば、知っている言葉が少ないことを、「語彙が貧弱である」という言い方で表す場合があります。

これは、「ボキャブラリーが十分に足りていない」という意味です。

貧弱を使った例文

・『英語の語彙が貧弱で、思ったことをうまく伝えられないので、もっと単語の勉強をしなくてはならない』

・『その子どもと出会ったとき、体つきがあまりにも貧弱なので驚いた。もっと豊かな食事をさせるべきだと感じた』

・『私が以前住んでいた家は貧弱なつくりをしていたので、台風のときにトタンの屋根が飛んで行ってしまいました』

・『出自が貧弱なことが彼のコンプレックスでした』

・『私はトレーニングをしても筋肉があまりつかない質で、いつまで経っても貧弱な体に見えてしまう』

・『貧弱にみられることが嫌ならば、ある程度はったりを利かせることも必要になってくる』

貧弱の類語

「貧弱」と似た意味の言葉は、「貧相」「不十分」「ひ弱」です。

「貧相」「みすぼらしい、弱々しい雰囲気」という意味です。

「不十分」「何かが足りていない様子」を指す言葉です。

「ひ弱」「いかにも弱々しい」ということです。

いずれの言葉も、「貧弱」を言い換えるときに使うことができます。

貧弱の対義語

「貧弱」の対義語ですが、「豊かである」「見劣りしない」という意味の、「豊富」「豊満」がふさわしいでしょう。

「豊富」「豊満」も、「十分に満ち足りていて、恵まれている」という様子を表す言葉です。

貧相の意味

「貧相」とは、「人相がいかにも貧乏そうである」という場合に使う言葉です。

また、「貧弱な外見をしている」というときにも、「貧相」という言葉が使われます。

「貧相」「貧」という言葉は「貧しさ」を示しています。

「相」「人相」「相」です。

ひとの顔つきや容貌のことです。

貧相の使い方

「貧乏らしい見た目をしている」とき、「貧相」という言葉を使います。

外見が貧しそうなとき、見た目が弱々しいときなど、外側から見た様子が頼りなくてとぼしそうなとき、「貧相」を使うとよいでしょう。

貧相を使った例文

・『彼は見た目は貧相だが、実は大金持ちです』

・『昔は豊満な体つきをしていたが、今はやせ細って貧相になってしまった』

・『あの店の品ぞろえは貧相なので、たくさんの中から品物を選びたいのならば他の店に行ったほうがよい』

・『彼女は、貧相であることが悪いことだとは思っていなかった』

・『貧相だと侮られたことを私はずっと根に持っています』

・『彼ら一家は貧相なりに楽しい暮らしをしている』

貧相の類語

見た目の乏しさを示す「貧相」の類語ですが、「ちゃち」「粗末」が挙げられます。

「ちゃち」は、「安っぽく見劣りをする」という意味です。

「粗末」「ぼろい」という意味です。

「ちゃち」「粗末」も外見を形容するときに使える言葉で、見た目の乏しさを示すことができます。

「貧相」と言い換えることが可能です。

また、「ほっそりした」「肉付きが控えめな」という意味で、「華奢」という言葉も類語に当てはまるかもしれません。

ただし「華奢」には「ほっそりして品のいいさま」というプラスの意味もあります。

貧相の対義語

「貧相」の対義語ですが、「福相」が挙げられます。

「福相」「ふくそう」と読みます。

「福相」とは、「裕福らしい見た目」という意味です。

「貧相」「貧乏らしい見た目」という意味なので、その真逆の「福相」「貧相」の対義語と言えるでしょう。

まとめ

「貧弱」「貧相」の違いをまとめました。

「貧弱」「他と比べたときに見劣りがする」「必要に足りていない」「十分でない」ということです。

「貧相」「貧しそうな見た目」という意味になります。