「議題」と「議事」と「話題」の違いとは?分かりやすく解釈

「議題」と「議事」と「話題」の違いとは?生活・教育

普段人が集まり話をする場で、または、仕事場での会議の席で使われることの多い言葉として、「議題」「議事」「話題」というものがあります。

似たような意味合いの言葉ですが、これらの言葉の違いは一体どこにあるのでしょうか。

この記事では、「議題」「議事」「話題」の違いを分かりやすく説明していきます。

「議題」【ぎだい】とは?

「議題」とは、議論の題材ということであり、会議において話し合うべきテーマのことを指します。

会議を始める前に何について話し合うのかを明確にして、会議がスムーズに進行するようにします。

ビジネスシーンで使われることの多い言葉ですが、それ以外で使われる場面といえば、PTAの役員会や自治会の集会などといった場面で使われます。


「議題」の例文

・『議題を明確にしておかないと、会議を始めることもできません』
・『議題があいまいなものだと、中身のない会議になってしまいます』


「議事」【ぎじ】とは?

「議事」とは、集まって話し合い協議すること、またはその内容のことを指します。

会議は、ある「議題」について話し合うわけですが、その話し合う事柄や話し合った内容を意味した言葉です。

「会議」を形あるものとして建物に例えると、「議題」は外から見える壁や屋根のようなもので、「議事」はそれを支える柱や骨組みといったようなイメージです。

「議事」の例文

・『明日の会議では議事の進行をお願いできないでしょうか』
・『議事録はしっかり残しておかないといけません』

「話題」【わだい】とは?

「話題」とは、集まって話し合う題材のことを指しています。

先に述べた「議題」も題材のことを意味した言葉でしたが、「話題」が意味する題材は会議で使われるような大きなものとは限りません。

身近に起きた小さな出来事や、何気ないことも「話題」となります。

「議題」「議事」は、会議をスムーズに進行させるためのものでありますが、「話題」は、他者とコミュニケーションをとる為という意味合いが強いものです。

「話題」の例文

・『あの有名人は話題に事欠かない』
・『上司と二人きりの車内での話題は、天気のことばかりだ』

「議題」と「議事」と「話題」の違い

次に、「議題」「議事」「話題」の違いを説明します。

「議題」とは、「会議で話し合うべきテーマ」のことを指します。

議論する題材を具体的に決めることで、何のための会議なのかを明確にします。

「議事」とは、「集まって協議すること、またその内容」のことを指します。

会議の出席者それぞれが活発に意見を出し合うことで、議論する事柄を充実したものとします。

「話題」とは、「集まって話し合う題材」のことを指します。

他者とコミュニケーションをとる為の話の題材といったことです。

まとめ

「議題」「議事」「話題」について説明してきましたが、使われる場面や何を目的としたものなのかの違いがありました。

仕事やプライベートで使われることの多い言葉ですので、しっかり覚えておきたいものです。