この記事では、「所有者」「占有者」「管理者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「所有者」とは?
「所有者」は「しょゆうしゃ」と読みます。
「所」は、音読みで「ショ」、訓読みで「ところ」と読みます。
「有」の、音読みは「ユウ」「ウ」、訓読みは「ある」です。
「者」は、音読みで「シャ」、訓読みは、「もの」と読みます。
「所」と「有」と「者」、この3文字で構成される「所有者」には、「所有している人」「所有権のある人」「所有主」という意味があります。
「所有者」の例文
・『彼女はその土地の所有者だと主張した』
・『このビルの所有者は何度も変わっています』
・『彼はその会社の合法的な所有者だ』
「占有者」とは?
「占有者」は「せんゆうしゃ」と読みます。
「占」は音読みで「セン」、訓読みは「しめる」「うらなう」と読みます。
「有」と「者」は前述したとおりの読み方です。
「占」と「有」と「者」、この3文字で構成される「占有者」には、「占有する人」「占有権を持つ人」という意味があります。
「占有者」の例文
・『占有者に対する引渡し請求』
・『善意の占有者による果実の取得等』
・『動物の占有者等の責任』
「管理者」とは
「管理者」は「かんりしゃ」と読みます。
「管」は音読みで「カン」、訓読みで「くだ」と読みます。
「理」の音読みは「リ」、訓読みで「ことわり」「すじ」「おさめる」と読みます。
そして「者」の読み方は前述したとおりです。
「管」と「理」と「者」、この3文字で構成される「管理者」には、「管理する人。
特に、管理のための資格を持って業務に当たる人」という意味があります。
「管理者」の例文
・『店舗運営の管理者』
・『管理者は校長です』
・『管理者が内容を確認する』
「所有者」と「占有者」と「管理者」の違い
それぞれの言葉の意味や使い方はおわかりいただけたでしょうか。
「所有者」と「占有者」と「管理者」の違いを説明します。
「所有者」とは「登記簿等で所有する権利を認められている人」のことをいいます。
わかりやすく説明すると「持ち主」のことです。
「占有者」は、例を挙げると「賃貸のアパートやマンション、テナントを借りている人のこと」です。
「持ち主」から借りている人、つまり「借り主」がこれに当たります。
そして「管理者」とは「所有はしていないが、管理契約などを締結して、対象物の管理を行っている人」のことです。
持ち主ではありませんが、持ち主から管理を任されている人のことをいいます。
まとめ
以上が「所有者」「占有者」「管理者」の違いです。
「所有者」とは、対象物の「持ち主」のことです。
そして「占有者」は、「賃貸のアパートやマンションの借り主」のことです。
「管理者」とは、「持ち主から管理を任されている人」のことだとわかりました。