競技会やコンテストなどで使われる言葉に「入賞」と「入選」と「受賞」というものがあります。
これら三つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「入賞」と「入選」と「受賞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「入賞」【にゅうしょう】とは?
「入賞」とは、競技会やコンクールなどで賞をもらえると決められた順位以内に入ることです。
何位以内に入ると賞をもらえるかはその競技会やコンクールによって決められるためまちまちです。
読んで字の如く「賞に入る」ということです。
代表してオリンピックを例に挙げるとすると、オリンピックの場合の「入賞」とは8位以内に入ることと決められています。
メダリストばかりが注目されがちですが、8位以内に入れば賞状が授与されるのです。
「入賞」の例文
・『メダルには届かなかったが4位入賞を果たした』
・『入賞しただけでも嬉しいのに最優秀作品賞までもらえた』
「入選」【にゅうせん】とは?
「入選」とは、コンクールや展覧会などで審査に合格することを意味します。
競技会やコンテストなどのように人のことを審査する場面では使われず、物品を審査するような場面で使われる言葉です。
絵画や写真など芸術作品を審査する場面で使われることが多い言葉になります。
位置づけを試験に例えると1次試験のような役割で、最初の関門と言えます。
もし「入選」できなかった場合は、必然的に落選となってしまいます。
またもし「入選」できたとしてもまだ賞に入ったわけではないので、「入選」だけでは賞金や賞品はもらえないことがほとんどです。
「入選」の例文
・『5回目の応募で初めて写真展で入選した』
・『入選しただけなので何ももらえません』
「受賞」【じゅしょう】とは?
「受賞」とは、ある特定の賞をもらうという意味を持っています。
たとえ何かの大会で「入賞」したとしても、それを「受賞」したという表現では使いません。
ですが会社のコンペや町内会で賞が用意された大会などからノーベル賞やアカデミー賞など、規模の小さなものから大きなところまで幅広く使える汎用性の高い言葉であるとも言えます。
「受賞」の例文
・『会社のコンペで優秀作品賞を受賞した』
・『アカデミー賞受賞の喜びを両親に伝えたい』
「入賞」と「入選」と「受賞」の違い
「入賞」と「入選」と「受賞」の違いについてまとめると次のように説明できます。
「入賞」とは「賞をもらえると決められた順位以内に入ること」を意味した言葉です。
「入選」とは「物品が審査に合格すること」を意味した言葉になります。
「受賞」とは「特定の賞をもらうこと」という意味合いの言葉になります。
まとめ
「入賞」と「入選」と「受賞」の意味や違いをこれまで説明してきましたが、お分かりいただけましたでしょうか。
自分の成績や自分の作品が人に評価されるということはとても嬉しいものです。
この記事をきっかけに何かに挑戦して「入賞」「入選」「受賞」を目指してみてはいかがでしょうか。