この記事では、「娯楽」と「趣味」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
娯楽と趣味の違い
「娯楽」とは、仕事や勉強などの空いた時間に行う楽しみのことです。
「趣味」は、個人が楽しみとしている事柄のことや、その人の好みの傾向のことを意味します。
「娯楽」は余暇に行うものを指します。
余暇とは余った時間のことで、仕事などやらなければならないこととは別の空いた時間のことを意味します。
空いている時間に行う楽しみが「娯楽」です。
楽しむこと、心身の疲れをいやすことが主な目的になります。
「趣味」は仕事としてではなく、個人が楽しみにしていることを指します。
行うのは余暇に限定していませんが、一般的には空いた時間に行われます。
野球のチケットをもらったし、特別好きではなけれど時間もあるから、野球を観に行こうかなといったものが「娯楽」です。
応援している野球のチームがあって、球場に試合を観に行くのもテレビで見るのも楽しみで仕方がないといったものが「趣味」です。
「趣味」には「好み」という意味合いが含まれていますが、「娯楽」には含まれていません。
娯楽と趣味の使い方の違い
仕事や勉強の余暇にする楽しみ全般が「娯楽」です。
「趣味」は単に仕事や勉強の余暇にする楽しみなだけでなく、そのことが「好き」な場合に使われます。
また、どちらの言葉も体を動かす能動的なものにも、テレビを見たり、演劇を観賞したりなど、受動的なものにも使うことができます。
娯楽と趣味の英語表記の違い
「娯楽」は英語で“amusement”や“recreation”と表記をします。
「趣味」は英語で“taste”、“liking”、“hobby”などと表記をします。
“taste”や“liking”は、その人の好みの傾向の意味で、“hobby”は楽しみとしての意味です。
娯楽の意味
「娯楽」は、仕事や勉強の余暇に行う楽しみのことを意味します。
余暇とは、余った暇な時間、仕事をする必要がない開いている時間のことです。
空いている時間に行う楽しいのための活動を「娯楽」といいます。
空いている時間に行うものであっても、苦痛なようでは「娯楽」とはいいません。
「娯楽」は楽しいという意味が含まれていて、そのことが好きなどうかは問うていません。
たとえば、友人から映画を観に行こうと誘われました。
映画を観ることが特別好きではないけれど楽しむことはできる。
時間が空いているので観てみよう。
こういったことが「娯楽」です。
スポーツをしたり、遊びをしたりなど、体を動かす活動でも、スポーツを観たり、テレビを観たりなど、体を動かさない活動でも「娯楽」といえます。
娯楽の使い方
余暇に行う楽しみのこと全般に使う言葉です。
日常的に使われる言葉で、さまざまな場面で使用されています。
娯楽を使った例文
・『生活のための費用と娯楽のための費用を分ける』
・『節約のために娯楽は一切しない』
・『たまには娯楽でもしたら?』
・『家で娯楽を楽しむ』
・『家族で娯楽施設に出かけた』
娯楽の類語
「レクリエーション」が類語です。
「娯楽」は自分が積極的に体を動かすものも動かさないものの意味しますが、「レクリエーション」はスポーツなど体を動かすものを意味します。
娯楽の対義語
「仕事」や「勉強」が対義語です。
「娯楽」は仕事や勉強以外の時間に行うものです。
趣味の意味
「趣味」とは、個人の楽しみとしている事柄を意味します。
そして、単に楽しいだけでなく「好き」という要素が含まれています。
楽しくて好きなことなら体を動かすことでも、そうでないものでも「趣味」といえます。
ただし、仕事とは別のものです。
たとえば、パンを食べるのが好きで、いろいろなパン屋さんを巡るのも好き、こういったものは「趣味」といえます。
その他にも漫画を読むのが好き、野球を観るのが好き、ゲームをするのが好きといったものも「趣味」といえ、さまざまなものがあります。
趣味の使い方
仕事とは別の個人が楽しくて好きなものの対して使われる言葉です。
日常のさまざまな場面で使われています。
特に、相手のことを知りたいときに使われることが多くあります。
また、「趣味」は仕事とは別の活動ですが、職場で趣味の話題が出ることもあります。
趣味を使った例文
・『趣味をたくさん持っている』
・『忙しくて趣味のための活動時間を作るのが難しい』
・『趣味の仲間がいます』
・『定年後のために趣味を探している』
・『趣味のサークルに参加している』
趣味の類語
類語は「道楽」です。
「道楽」は仕事とは別に楽しむものを意味しています。
「趣味」よりも古風な言葉です。
趣味の対義語
対義語はありませんが、強いて言えば「仕事」です。
仕事とは別の活動だからです。
まとめ
「楽しみ」という点では同じですが、2つの言葉は「好き」という要素が含まれているのか含まれていないのかという点に違いがあります。