この記事では、「カンガルー」と「ワラルー」と「ワラビー」の違いを分かりやすく説明していきます。
実はこの3種は全て「カンガルー」と言えますが、それぞれ体長によって種を区別しているのです。
この説明だけではややこしいのですが、以下の記事に詳細を記載しておりますので、参考にしていただけますと幸いです。
「カンガルー」とは?
「カンガルー」とは、2つの意味あり、1つ目は生物学上の分類としての哺乳綱双前歯目カンガルー科の構成種の「総称」です。
特徴としては、育児嚢と呼ばれるお腹にある袋で赤ちゃんを育てる生態と後ろ足と尻尾による高速移動が挙げられます。
生態については、「カンガルー」は出産をコントロールする能力があり、通常交尾後にすぐに出産が可能ですが、出産・育児に適さない環境にいる場合や既に育児嚢に子供がいる場合、受精卵が子宮へ着床するのを遅らせ、胎児の発生・出産を遅らせることが可能です。
高速移動については後ろ足が発達しており、太い尻尾でバランスをとりながらジャンプすることにより、4本足で移動する動物よりも少ないエネルギー消費で、早く移動することが移動できます。
大型の種では時速70kmほどのスピードで移動することが可能で、短距離移動も早いのですが、2km近くの距離を時速40kmで跳躍し続けることも可能など長距離移動にも長けています。
一方で、後退することはできないといった短所も存在しています。
「カンガルー」は上記の通り、正確には生物学上の分類であり、実は後述の「ワラルー」や「ワラビー」もこの中に含まれます。
しかし、一方で2つ目の意味として、一般に動物の名称として認識されており、上記分類の内、体長115cm~160cm程度の大型種が「カンガルー」という名称で呼ばれています。
「ワラルー」とは?
「ワラルー」とは、哺乳綱双前歯目カンガルー科の構成種の内、体長75cm~140cm程度の動物です。
前述の「カンガルー」と生物学上の基本的な違いはありません。
体の大きさだけで種族を分けているに過ぎず、「ワラルー」は前述の一般的な動物としての名称である「カンガルー」と後述の「ワラビー」の中間の大きさの中間の種となります。
「ワラビー」とは?
「ワラビー」とは、哺乳綱双前歯目カンガルー科の構成種の内、体長25cm~75cm程度の動物です。
前述の「カンガルー」、「ワラルー」と生物学上の基本的な違いはありません。
体の大きさだけで種族を分けているに過ぎず、「ワラビー」は前述の一般的な動物としての名称である「カンガルー」と前述の「ワラルー」の中で一番小さい小型の種となります。
「カンガルー」と「ワラルー」と「ワラビー」の違い
まず、「カンガルー」は生物学上の分類としての哺乳綱双前歯目カンガルー科の構成種の「総称」となります。
これには「ワラルー」と「ワラビー」も含まれます。
次に、一般的な動物の名称として考えた場合、「カンガルー」と「ワラルー」と「ワラビー」は体長によって以下のように分けられます。
・「カンガルー」=体長115cm~160cm
・「ワラルー」=体長75cm~140cm
・「ワラビー」=体長25cm~75cm
まとめ
「カンガルー」と「ワラルー」と「ワラビー」についてまとめると以下となります。
・「カンガルー」は生物学上の分類としての哺乳綱双前歯目カンガルー科の構成種の「総称」であり、一般的には同分類の内、体長115cm~160cmの種を指します。
・「ワラルー」は生物学上の分類としての哺乳綱双前歯目カンガルー科の構成種の一部であり、同分類の内、体長75cm~140cmの種を指します。
・「ワラビー」は生物学上の分類としての哺乳綱双前歯目カンガルー科の構成種の一部であり、同分類の内、体長25cm~75cmの種を指します。