この記事では、「儲ける」と「儲かる」と「稼ぐ」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を、区別していきましょう。
「儲ける」とは?
儲ける(もうける)とは、利益が出ること。
お金がふえることです。
商売や投資をおこない、結果的に自分のプラスになる様子を指しています。
「損する・マイナスになる・赤字が出る」の反対語です。
「儲ける」には「儲けを出していく」ことを期待するニュアンスも含まれています。
そのため手元に利益は出ていないけれども、これから利益を出していきたいシーンでも使われます。
その人の願望や意欲、期待値をあらわす用語が「儲ける」になります。
株式市場で儲ける方法、土地活用で儲けるポイントなどと使います。
「儲かる」とは?
儲かる(もうかる)とは、運よく利益が出ること。
事業がうまくいって、支出よりも収入が上回る状態です。
赤字ではなく、黒字になること。
収益が出ることが「儲かる」になります。
「儲かる」には既に起きたことなど、過去の出来事を伝える意味合いもあります。
また「できる」という可能性も含まれているので、まだ利益は出ていないけれども、これから利益が出るかもしれない、淡い期待を込めるシーンでも使われています。
「稼ぐ」とは
稼ぐ(かせぐ)とは衣食住のために、歯を食いしばって働くこと。
または労働して、お金を貰うことです。
社会に出て世の中のために動くことを「稼ぐ」といいます。
家族を養うため、学費を得るため、生活費のため、何らかの目的があってお金を手にする行為が「稼ぐ」です。
もともと「稼ぐ」の「稼」という漢字には、家と稲をあらわす言葉。
子孫繁栄の意味合いがあります。
そのため生活を成り立たせるために、お金を獲得する行為を「稼ぐ」といいます。
苦労して手に入れるもの、汗水たらして家族のために働くことが稼ぐです。
「儲ける」と「儲かる」と「稼ぐ」の違い
・骨を折るは「稼ぐ」
いずれもお金にまつわる言葉ですが、使い分けが難しいです。
「儲ける」と「儲かる」は株式投資や不動産投資など、本業とは別にお金をふやす行為をあらわします。
また「儲」という漢字には「貯金する・蓄える」という訳があります。
そのため自分の資産を広げていくこと、生活資金とは別にお金を貯めていくのが「儲ける」と「儲かる」です。
一方で「稼ぐ」には、苦労してお金を増やしていくという訳があります。
身を削って家族のために働くこと、生活資金を得ることが「稼ぐ」です。
「儲ける」と「儲かる」はサイドビジネスの意味合いがありますが「稼ぐ」には専門の仕事、本業という意味があります。
片手間でおこなうのが「儲ける」と「儲かる」。
本気で取り組むのが「稼ぐ」です。
まとめ
「儲ける」と「儲かる」と「稼ぐ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれもマネーにまつわる言葉です。
「儲ける」と「儲かる」は、株式や投資でお金をふやすこと。
また「稼ぐ」は生活資金を得ることです。
正しい日本語を学んでいきましょう。