この記事では、「択ぶ」と「選ぶ」と「選択する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「択ぶ」とは?
主な意味は3つあります。
1つめは複数のものの中から、ある事柄に適合しているものを取り出すことです。
たとえば、スーパーに行ってジャムを買いたいと思ったとします。
スーパーには、イチゴ、マーマレード、ブルベリー、モモなどいくつかの種類のジャムがあります。
自分は爽やかな味のものを食べたいと思っていたとします。
爽やかな味のものはマーマレードです。
これが目的にあっているので、これを購入すると決めました。
こういった、いくつかから取り出すことを意味する言葉です。
2つめは、いくつかの中から適合しているものを取り出して職に任ずるです。
複数人の中から委員長にふさわしい人を取って任ずるなどを意味します。
3つめは後に打消しの語を伴って、他とは違うとわけることです。
「択ぶ」の例文
・『帽子を択ぶ』
・『明日着る服を択ぶ』
「選ぶ」とは?
主な意味は3つあります。
1つめは、いくつかある中なら、適合するものを取り出すことです。
旅行をすることで説明をします。
旅行先の候補には、ハワイ、沖縄、北海道、京都があります。
予算を考えるとハワイは無理です。
飛行機が苦手なことを考えると沖縄と北海道も無理です。
条件が合うものは京都になります。
そして、京都に行くと決めました。
これは「旅行先を選ぶ」といいます。
2つめの意味は、いくつかの中から適合しているものを取り出して職に任ずるです。
職についてを意味しており、物のことではありません。
3つめは後に打消しの語を伴って、他とは違うとわけることです。
「選ぶ」の例文
・『お昼ご飯を選ぶ』
・『曲を選ぶ』
「選択する」とは
主な意味は2つあります。
ひとつは、いくつかの中から適合するものを取り出すことです。
治療のことで説明をします。
ある病気になってしまいました。
医師からは、投薬治療をする、手術をする、何もしないという方法を提示されました。
どれかを取り出して決めなければなりません。
たとえば投薬治療をすると決めたなら、このことは「投薬治療を選択する」ということができます。
一つだけしか提示されておらず、その一つを取ることはこの言葉が意味するものではありません。
もう一つの意味は選択科目の略です。
学生や生徒が自分が好きな科目を決めることができます。
絶対履修しなければならない科目とは区別されています。
「選択する」の例文
・『複数の中から一つを選択する』
・『今すぐに選択する必要はない』
「択ぶ」と「選ぶ」と「選択する」の違い
いくつかの中から適合するものを取り出すという意味が同じです。
それぞれの言葉はこれ以外の意味も持っており、その点に違いがあります。
「択ぶ」は常用漢字表にはのっていますが、音訓表にはのっていない読み方で、日常頻繁には使われていません。
まとめ
どの言葉も意味は同じです。