この記事では、「達観」と「客観」と「主観」の違いを分かりやすく説明していきます。
「達観」とは?
「達観」は「たっかん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「広く大きな視野を持って将来を見通すこと」という意味で、遠い将来のことまで広い視野を持って推し量ることです。
2つ目は「目先のことに惑わされず、本質を悟ること」という意味で、俗的な細かいことにとらわれず、ものごとの本質を悟りながら行動することです。
上記に共通するのは「本質を悟る」という意味です。
「達観」の使い方
「達観」は名詞として「達観する・した」と使われたり、副詞として「将来を達観して日々を過ごす」などと使われます。
基本的に、広い視野を持ち遠い将来を見通すことや、ものごとの本質を悟り行動することに使われる言葉です。
「達観」の例文
・『彼は若いのに既に人生を達観している』
「客観」とは?
「客観」は「きゃっかん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「外界にあり、精神活動の対象となるもの」という意味で、心を動かし精神活動を活性化させる対象となる外界のもののことです。
2つ目は「外界にあり、自分と切り離して考えるもの」という意味で、自分とは関係なく独立して存在している外界のもののことです。
3つ目は「第三者の立場から見たり考えたりすること」という意味で、当事者以外の人がそのものごとについて見たり聞いたりして意見を持つことです。
上記に共通するのは「自分とは別のもの」という意味です。
「客観」の使い方
「客観」は名詞として「客観する・した」「客観で言う」「客観的」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、第三者の立場で見たり聞いたりしたことについて考えることに使われる言葉です。
「客観」の例文
・『企画に対して客観的な意見を述べる』
「主観」とは?
「主観」は「しゅかん」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「哲学用語で、人が行動する元となる自我のこと」という意味です。
2つ目は「その人の個人的なものの見方」という意味で、あくまで個人的にそう思うことです。
上記に共通するのは「個人的」という意味です。
「主観」の使い方
「主観」は名詞として「主観する・した」「主観で考える」「主観的」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、その人の個人的なもの見方やその主張に使われる言葉です。
「主観」の例文
・『あくまで主観として、イベントはもっと華やかな方がいい』
「達観」と「客観」と「主観」の違い
「達観」は「広い視野を持ち遠い将来を見通すこと」「ものごとの本質を悟り行動すること」という意味です。
「客観」は「第三者の立場で見たり聞いたりしたことについて考えること」という意味です。
「主観」は「その人の個人的なもの見方やその主張」という意味です。
まとめ
今回は「達観」と「客観」と「主観」について紹介しました。
「達観」は「本質を悟る」、「客観」は「第三者の立場で考える」、「主観」は「個人的な見方」と覚えておきましょう。