この記事では、「親水」と「撥水」と「疎水」の違いを分かりやすく説明していきます。
「親水」とは?
「親水」は「しんすい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「水との親和性があること」で、素材や布地などが、水とよく調和する性質があることを言います。
2つ目は「水に親しむこと」という意味で、水や川に触れることで、親しみを深めるという地方自治体などの政策用語としてつくられた言葉です。
「親」は「したしい」とも読み、「良くなじんで調和する」という意味、「親水」で「水によくなじんで調和すること」になります。
「親水」の使い方
「親水」は名詞として動詞を伴い「親水する・した」「親水性」「親水公園」などと使われたり、副詞として「親水して」と使われたりします。
基本的に、水と親和性がある性質や、水と親しむことを目的として作られた施設などに使われる言葉です。
「親水」の例文
・『河川近くの親水公園でバーベキューをした』
「撥水」とは?
「撥水」は「はっすい」と読みます。
意味は「布や紙などが、表面でみずをはじくこと」で、衣服やカバン・靴などが、雨が降った時にすぐに中までびしょ濡れにならない様に施される加工のことを言います。
「撥」は「はねる」とも読み「はねかえす」という意味、「撥水」で「水を跳ね返すこと」になります。
「撥水」の使い方
「撥水」は名詞として動詞を伴い「撥水する・した」「撥水性」「撥水加工」などと使われたり、副詞として「撥水して」と使われたりします。
基本的に、衣服や雑貨の素材に対して、表面で水をはじく様に加工されている状態に使われる言葉です。
「撥水」の例文
・『この靴は撥水加工がされているので、ちょっとした雨なら安心だ』
「疎水」とは?
「疎水」「そすい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある土地を切り開いて作った水路」という意味で、灌漑や発電、用水目的で作った水路のことを言います。
2つ目は「水との親和性が低いこと」という意味で、布や紙などの素材で、水を遠ざける性質があることを言います。
上記に共通するのは「水を遠ざける」という意味です。
「疎」は「うとい」と読み、「なじみがなく関係性が少ない」という意味、「疎水」で「水となじまず遠ざけること」になります。
「疎水」の使い方
「疎水」は名詞として動詞を伴い「疎水する・した」「疎水性」「疎水工事」などと使われたり、副詞として「疎水して」と使われたりします。
基本的に、用水として切り開いて作られた水路のことや、物の素材で水を遠ざける性質があることに使われる言葉です。
「疎水」の例文
・『車のボディに疎水コーティングを施す』
「親水」と「撥水」と「疎水」の違い
「親水」は「水と親和性がある性質」「水と親しむことを目的として作られた施設」という意味です。
「撥水」は「衣服や雑貨の素材に対して、表面で水をはじく様に加工されている状態」という意味です。
「疎水」は「用水として切り開いて作られた水路」「物の素材で水を遠ざける性質があること」という意味です。
まとめ
今回は「親水」と「撥水」と「疎水」について紹介しました。
「親水」は「水になじむ」、「撥水」は「みずをはじく」、「疎水」は「水となじまない」と覚えておきましょう。