この記事では、「小さい」と「少ない」と「僅か」の違いを分かりやすく説明していきます。
「小さい」とは?
「小さい」は「ちいさい」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「物の形や大きさが、狭い空間しか占めていないこと」という意味で、狭い範囲で済んでいる様子を言います。
2つ目は「数量が少ない」という意味で、下記で紹介する「少ない」と同じ意味です。
3つ目は「程度がわずかである」という意味で、平均よりも度合いが低い様を言います。
4つ目は「規模が普通以下である」という意味で、見た目や勢いなど平均以下である様子を言います。
5つ目は「許容範囲が狭い」という意味で、人の心の範囲が狭いことを言います。
上記に共通するのは「平均以下である」という意味です。
「小さい」の使い方
「小さい」は形容詞として使われたり、副詞として「小さく」と使われたり、名詞として「小ささ」と使われたりします。
基本的に、目に見える物や、ものごとの度合いや規模が、普通以下であることに使われる言葉です。
「小さい」の例文
・『彼は人間としての器が小さい』
「少ない」とは?
「少ない」は「すくない」と読みます。
意味は「数量や度合いなどがわずかしかないこと」で、最初から足りないと感じる度合いのことを言います。
「少ない」の使い方
「少ない」は形容詞として使われたり、副詞として「少なく」と使われたり、名詞として「少なさ」と使われたりします。
基本的に、ある物の数量が、最初から足りない様子に使われる言葉です。
「少ない」の例文
・『今年の新入社員は男性が少ない』
「僅か」とは?
「僅か」は「わずか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「数量や度合いなどが、ほんのちょっとしかない様子」という意味で、明らかに足りず、もう少しでなくなりそうな状態を言います。
2つ目は「そうするのがやっとである様子」という意味で、かろうじてある動作ができることを言います。
3つ目は「ささやかで粗末な様子」という意味で、控えめに伝える表現として使われます。
上記に共通するのは「ほとんどない」という意味です。
「僅か」の使い方
「僅か」は名詞・形容動詞として「僅かだ・である」と使われたり、形容詞として「僅かに」と使われたり、副詞として「僅かに」と使われたりします。
基本的に、数量や度合いがほとんどない状態に使われる言葉です。
「僅か」の例文
・『タイムリミットまで残された時間はあと僅かだ』
「小さい」と「少ない」と「僅か」の違い
「小さい」は「目に見える物や、ものごとの度合いや規模が、普通以下であること」という意味です。
「少ない」は「ある物の数量が、最初から足りない様子」という意味です。
「僅か」は「数量や度合いがほとんどない状態」という意味です。
まとめ
今回は「小さい」と「少ない」と「僅か」について紹介しました。
「小さい」は「普通以下」、「少ない」は「最初から足りない」、「僅か」は「ほとんどない」と覚えておきましょう。