この記事では、「全般」と「一般」と「全体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「全般」とは?
「全般」は「ぜんぱん」と読みます。
「全般」は「物事の全体。
総体」という意味があります。
「全般」の言葉の使い方
例えば、世の中全体で、何かしらの傾向が見られるという場合がある時、「世の中全般に診られる傾向」などという文章を作ることができます。
また、ある物事全体の知識を持っている人がいる時、「全般的な知識を持つ人」と言い表すことができます。
さらに、男性の全体が、綺麗な女性を好きになるという現象を言葉にした場合は、「美人を好きになるのは、男全般の傾向だろう」などという文章にできます。
「一般」とは?
「一般」は「いっぱん」と読みます。
「一般」は、「広く全体に共通して認められており、いきわたっていること。
その様子」という意味があります。
また「一般」には「ありふれていること。
当たり前」という意味があります。
さらに「一般」には「多くの普通の人々」という意味があります。
「一般」の言葉の使い方
日本社会全体が、共通して景気が悪いと思われるような場合、「一般に景気が悪い状態だ」などと表現することができます。
また、ありふれているような会社に就職することになった場合、「一般の会社に就職することになった」などと表現するかもしれません。
さらに、会員限定などではなく、普通の人々に向けて、作品を後悔することになった場合、「作品を一般公開する」などという文章にできます。
「全体」とは
「全体」は「ぜんたい」と読みます。
「全体」は「体のすべての部分。
全身」という意味があります。
また「全体」には「あるひとまとまりの物事の、すべての部分」という意味があります。
さらに「全体」には「もともと。
もとより」という意味があります。
「全体」の言葉の使い方
全身を使って運動をするという場合、「全体を使い運動する」などと表現できます。
また、会社のすべての部分に影響が及ぶような不祥事が発覚した場合、「会社の全体にかかわる不祥事が発覚した」などという文章を作ることができます。
さらに、もともと自分が悪いと感じている場合は、「全体自分が悪いに決まっている」などという文章にできます。
「全般」と「一般」と「全体」の違い
「全般」は「物事の全体。
総体」という意味があります。
「一般」は、「広く全体に共通して認められており、いきわたっていること。
その様子」という意味があります。
また「全体」には「あるひとまとまりの物事の、すべての部分」という意味があります。
このように、「全般」は「物事の全体」を意味し、「一般」は「普通のこと」を意味し、「全体」は、「ひとまとまりのすべての部分」を意味します。
「全般」と「全体」の違いとして、大きく見渡した広い範囲を指す言葉が「全般」となり、「ひとまとまりの全部」、を意味する言葉が「全体」という違いがあります。
両者を比較した場合、「全般」の方が扱う範囲が広くなります。
まとめ
「全般」と「一般」と「全体」の違いについて見てきました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。