この記事では、「奮発」と「奮起」と「発奮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奮発」とは?
気力をふるいおこすことを指す言葉で、発奮とほぼ同義語ともされ「奮発して2時間早く仕事をやり遂げた」などの使い方もありますが、別の意味では金銭を思い切って出すことという意味もあり、こちらの意味のほうが多く使われています。
「奮発した買い物」「奮発して高い服を買った」「昼食は奮発してステーキにした」などの使い方があります。
この場合では自分で奮発したということもありえますし、他者が奮発したと評価することもできます。
大奮発という使い方をするケースも有りこの場合は店などでセールを行う際に担当者が大奮発したなどの使い方になり、より高額の金銭を使うことを指します。
「奮起」とは?
奮い立たつこと、勇気や元気を奮い起こすことを指す言葉で、「これからも一層奮起するように」「奮起を促す」「後輩の活躍に奮起した」などの使い方があり、「今回は奮起しました」など自分で言うことも可能です。
スポーツの記事などで選手と監督などのやり取りを伝える際によく使われます。
「彼の言葉に奮起した」など影響されるものや、シチュエーションを前につけて使うことが多い言葉ですが特に影響・刺激となるものがなくても使える言葉です。
「奮起」という意味合いの勇ましさから、啓発を目的とした小説や元気づける歌など作品タイトルにも使われるケースが見られます。
「発奮」とは
何かに刺激されて精神を奮い起こすことを指す言葉で、やる気や活力が増大する様子を指します。
「テストの成績が悪く次回は見返してやると発奮した」「監督の檄に発奮した」「前の打者が敬遠をされて発奮した」などの使い方があり、刺激となるものはあらゆるものが対象となりえます。
また、気力がみなぎることを指すことばなので発奮してから何をするかに関しての決まりはありません。
響きの良さもあってか作品タイトルなどにもいくつか使われている例があります。
「奮発」と「奮起」と「発奮」の違い
「奮発」と「奮起」と「発奮」は意味合いとしては奮い立つこと、やる気を出すことなどを指す部分では共通しているとも言えますが、なにかに影響された場合は「発奮」を使う場合が多く、インタビューなど心情を伝える要素のあるスポーツ記事ではよく使われる言葉です。
人に奮い立って欲しいときは「奮起」を使うケースが多くなっていて、「監督が奮起を促す」などスポーツ関係の記事や作品タイトルでは奮起がよく見られます。
「奮発」は普段より金額を多く使うというケースで多く使われる言葉となっており、その流れもあり「自分は今回奮発した」という言葉では今回普段よりも気力を奮い立たせたという意味になります。
まとめ
「奮発」と「奮起」と「発奮」はもともとは意味の近い言葉でしたが、「奮発」のみお金を思い切って使うという意味合いが強くなっており、「奮起」と「発奮」は意味合いの良さから作品タイトルなどでもいくつか見られます。