「辺境」「僻地」「田舎」という3つの言葉は、国や地方、町、村など、それぞれの状態を示している言葉です。
示している場所や規模、状態に違いがあり、意味も似ているようで違っています。
この記事では、「辺境」と「僻地」と「田舎」の違いや意味を例文を用いて分かりやすく説明していきます。
「辺境」とは?
「辺境」とは「へんきょう」という読みで、国の中央部から離れた場所や地帯、国境ことを指しています。
「辺境」は「辺彊」と書かれていることもあり、規模の大きな場所を対象にして使用される言葉です。
「辺境」の例文
・『ここは国の首都からとても離れた辺境の地です』
・『辺境ではあるものの、非常に栄えていて住みよいところです』
「僻地」とは?
「僻地」とは「へきち」という読みで、へんぴな場所や都会から遠く離れた場所や町、村のことを言います。
類義語として「辺地」という言葉があり、「僻」は「かたよる」「かたすみ」「かたいなか」と言った意味合いも含まれています。
その他、都会から離れたところを指していることに関連して、「何もないところ」「不便なところ」という意味や都道府県境を表す際にも使用されることがあります。
「僻地」の例文
・『私は、都会から10時間以上も離れた僻地で生まれ育ちました』
・『仕事の都合で僻地への出張が決まった』
「田舎」とは?
「田舎」は、都会から遠く離れた地方を指している言葉です。
「のんびりとしている」「のどかなところ」「田畑が多い」「生まれ育った故郷」といった意味合いも含まれています。
「田舎」はこの3つの言葉の中でも一番身近にある言葉で使用する機会も多く、他の2つの言葉との意味をしっかりと理解し、使い分けには充分注意しましょう。
「田舎」の例文
・『都会の忙しさから解放されるために田舎暮らしを始めた』
・『私は将来、自分の田舎から出て仕事をしようと考えている』
「辺境」と「僻地」と「田舎」の違い
「辺境」「僻地」「田舎」という3つの言葉は、どれも国や地方、県の中でも中央部から離れたエリアを指す言葉です。
大きな違いは「辺境」は国単位に使われる言葉、「僻地」は都会から離れた町や村などに使われる言葉、「田舎」は地方単位で使われる言葉で自分にとっての故郷に対しても使用されます。
正しい使い分けをすることで相手にも伝わりやすく、意味を理解していると違いを説明することができるので、自分の知識の1つとして覚えておきましょう。
まとめ
ここでは「辺境」「僻地」「田舎」という3つの言葉の意味や違いを例文を用いて分かりやすく説明してきました。
「田舎」「僻地」に比べて、「辺境」という言葉は普段使うことの少ない言葉ですが、意味を知っておくことで正しく使い分けることができます。
今回、説明した3つの言葉の意味や違い、使い方を参考に言葉にしたり、文章にする際にぜひ参考にしてみてください。