ビジネスシーンにおいてよく使われる「ご愛用」と「ご愛顧」と「ご贔屓」。
これらの言葉は取引先に対して耳にすることが多いのですが、どのような意味を持っているのでしょうか?
この記事では、「ご愛用」と「ご愛顧」と「ご贔屓」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご愛用」とは?
「ごあいよう」と読む「ご愛用」は「気に入っているものや好んで使うもの」のことを指している言葉です。
「ご愛用」の例文
「ご愛用」の例文は以下のような文鳥が挙げられます。
・『当社の商品をご愛用いただき厚く御礼申し上げます』
・『お買い上げ頂いた商品をご愛用いただけましたら幸いでございます』
お客さまに対する感謝の意を表す言葉として使われることが分かります。
「ご愛顧」とは?
「ご愛顧」は、「ごあいこ」と読みますが、意味は「ひいきにすること」、「目をかけること」などの意味を持ています。
「ご愛顧」の例文
「ご愛顧」の例文では以下のようなものがあります。
・『平素よりのご愛顧誠にありがとうございます』
・『今後とも変わらぬご愛顧をいただきますよう宜しくお願い申し上げます』
「ご贔屓」とは
「ご贔屓(ごひいき)」とは「贔屓」という言葉に接頭語の「ご」をつけた言葉ですが、「気に入った人やものを大切にしていたり、お世話をすること」を指しています。
「贔屓」の語源を見ると、「贔」は「財貨」を意味する「貝」を3つ合わせて「重い荷を背負う」ということを指し、「屓」は「鼻息を荒くすること」という意味があります。
このことから「贔屓」は「鼻息を荒くして力を込める」という解釈になり、ここから転じて「特定の人を助けたり、目をかけたりする」という意味になっていったのです。
「ご贔屓」の例文
「ご贔屓」の例文は次の通り。
・『平素は格別のご贔屓に預かり深く感謝申し上げます』
・『引き続きご贔屓を賜りますようお願い申しあげます』
「ご愛用」と「ご愛顧」と「ご贔屓」の違い
「ご愛用」と「ご愛顧」と「ご贔屓」の違いを整理してみましょう。
「ご愛顧」は「取引先・お客様への応援のこと」を示すことに対して「ご愛用」は「気に入っているもの・好んで使うもの」を指してします。
また「ご愛用」は物にしか使えません。
「ご贔屓」は「ご愛顧」の類語ですが、「特定の人や集団を引き立てたり応援すること」を言っています。
「贔」とは重宝されていた貝で構成されていることから、「大切なもの・特別なもの」を示していますので、「ご贔屓」は「ご愛顧」と同じようなシーンで使われています。
ビジネスの場面では目上の人が施してくれた引き立てに感謝する時や引き立てをお願いをする時に使われます。
また、会話の中で用いられる言葉だけでなく、メールなどの定型文としても用いられています。
まとめ
ここまで「ご愛用」と「ご愛顧」と「ご贔屓」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉はビジネスのシチュエーションで頻繁ん位出てくる言葉なので、正しい使い方を覚えておきましょう。
