「賜る」と「承る」と「授かる」の違いとは?分かりやすく解釈

「賜る」と「承る」と「授かる」の違いとは?生活・教育

この記事では、「賜る」「承る」「授かる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「賜る」とは?

「賜る」「たまわる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「目下の人が目上の人から物をもらうこと」という意味で、「もらう」の謙譲語です。

2つ目は「目上の人が目下の人に物をあげること」という意味で、「与える」の尊敬語です。

上記に共通するのは「物をあげたりもらうこと」という意味です。


「賜る」の使い方

「賜る」は動詞として「賜る・賜わった」として使われたり、副詞として「賜って」「賜り」と使われたりし、ます。

基本的に、目上の人から物をもらうことの謙譲語、目上の人が物をあげることの尊敬語として使われる言葉です。


「賜る」の例文

・『今後もご指導ご鞭撻を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます』

「承る」とは?

「承る」「うけたまわる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「目上の人からの命令やお願いを承諾すること」という意味で、「受ける」の謙譲語です。

2つ目は「目上の人の言うことを慎んで聞くこと」という意味で、「聞く」の謙譲語です。

3つ目は「間接的に人から伝われること」という意味で、「伝え聞く」の謙譲語です。

4つ目は「ある役割を謹んで承諾すること」という意味で、「引き受ける」の謙譲語です。

上記に共通するのは「謹んで受ける」という意味です。

「承る」の使い方

「承る」は動詞として「承る・承った」と使われたり、副詞として「承って」「承り」と使われたりします。

基本的に、上の立場の人が言ったことに対して、下の立場の人が受け入れることの謙譲語として使われる言葉です。

「承る」の例文

・『ご注文を確かに承りましたことをご連絡いたします』

「授かる」とは?

「授かる」「さずかる」と読みます。

意味は「神仏や目上の人から、お金で買えない程貴重なものを与えられること」です。

子供や才能、美貌や宝物など、大切なものを貰えることを言います。

「授かる」の使い方

「授かる」は動詞として「授かる・授かった」と使われたり、副詞として「授かって」と使われたりします。

基本的に、神仏や目上の人から、お金で買えないものや、努力しても簡単に手に入らないものを与えられることとして使われる言葉です。

「授かる」の例文

・『結婚して5年目にやっと子供を授かった』

「賜る」と「承る」と「授かる」の違い

「賜る」「目上の人から物をもらうことの謙譲語」「目上の人が物をあげることの尊敬語」という意味です。

「承る」「上の立場の人が言ったことに対して、下の立場の人が受け入れることの謙譲語」という意味です。

「授かる」「神仏や目上の人から、お金で買えないものや、努力しても簡単に手に入らないものを与えられること」という意味です。

まとめ

今回は「賜る」「承る」「授かる」について紹介しました。

「賜る」「もらう・あげるの謙譲語」「承る」「受け入れるの謙譲語」「授かる」「貴重なものを与えられること」と覚えておきましょう。