この記事では、「二項対立」と「二者択一」の違いを分かりやすく説明していきます。
「二項対立」とは?
二項対立とは、にこうたいりつという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、項が2つあるや2つの項といった意味の二項の文字に、2つのものが反対の立場で張り合うといった意味がある対立の文字を加える事により完成した言葉となっています。
以上の事から二項対立は、2つの概念が矛盾していたり対立関係にある事を表すのです。
「二項対立」の言葉の使い方
二項対立は、2つの概念が互いに矛盾していたり、或いは対立している様子に対して使われる言葉となっています。
他にも元々は1つの概念であったものを2つに分ける事で、対立する関係に持って行く事に対しても、この二項対立という言葉が使用されているのです。
具体的には、白と黒、明と暗に陸と海といった対照的な組み合わせのものに対して、この言葉が使われたりします。
とはいえ論理学用語の1つであるので、日常的に頻繁に見聞きする様な言葉ではありません。
「二者択一」とは?
二者択一とは、にしゃたくいつという読み方をすべき言葉言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、2つのものや両者といった意味を持っている二者の漢字に、2つ以上の選択肢から1つを選ぶといった意味を有する択一の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ二者択一は、2つの事柄の内の1つを選ぶ事を示します。
「二者択一」の言葉の使い方
二者択一は、2つの選択肢の中から一方を選ぶ事に対して用いられる言葉です。
者の漢字が使用されているため、人を選ぶという意味と捉えられる事もありますが、選ぶ対象は人に限定される訳ではありません。
更に2つの内から選択する際も、自分にとって良いとか必要だと感じる方を選択するといったニュアンスを持つ言葉です。
「二項対立」と「二者択一」の違い
二項対立と二者択一の文字表記を見比べれば、項対立と者択一という漢字の違いに直ぐに気付く事が出来ます。
所が最初に付くのが同じ二の漢字であり、共に四字熟語であるためうっかり混同してしまう恐れのある言葉同士です。
ただし使用されている漢字の違いにより、表現する意味には違いが生まれています。
まず二項対立は、2つの概念が対立関係にある事を表す言葉です。
一方の二者択一は、2つある選択肢の内から1つを選ぶという意味を示す言葉となっています。
まとめ
2つの言葉はどちらも最初に同じ二の漢字が使用されており、四つの漢字で表記される四字熟語であるという共通点があるのです。
もっとも用いられている漢字には相違点があるため、示す意味には違いを見出す事が出来ます。
ちなみに二項対立は論理学用語の1つで、存在する2つの概念が矛盾していたり対立している関係にある事に対して使われる言葉です。
対する二者択一は、2つの選択肢の中から一方を選ぶ際に、用いられる言葉となっています。