「哲学」と「倫理」の違いとは?分かりやすく解釈

「哲学」と「倫理」の違い生活・教育

この記事では、「哲学」「倫理」の違いを分かりやすく説明していきます。

「哲学」とは?

哲学は、てつがくという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、知恵がある人や才能とか識見に優れた人といった意味の哲の漢字に、まなぶやがくもんといった意味がある学の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ哲学は、人生や世界の根本原理を追求する学問を表すのです。


「哲学」の使い方

哲学は、世界や人間に関する知恵とか原理を探って行く学問に対して使用される言葉となっています。

他にも、人生哲学といった表現を行う事で、自らが人生で経験した事から得た学びや基本的な考え方といった意味を表す事も可能です。

要するにこの世界や人生を生きて行く上で、大事なものは何かを追い求めて行く学問といった意味が濃い言葉となっています。


「倫理」とは?

倫理とは、りんりという読み方をすべき言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、人が守るべき道や同列の仲間といった意味を持っている倫の文字に、道理や物事の筋道といった意味を有している理の文字を加える事により完成した言葉となっています。

以上の事から倫理は、人として守るべき筋道といった意味を示すのです。

「倫理」の使い方

倫理は、人間として守って行くべき道徳といった意味に対して用いる言葉となっています。

人としてのモラル、といった意味合いが強く、人が生きて行く上で守って行かなければならない行いや道を指し示す言葉です。

更にそういった人として正しい道を探るといった学問である、倫理学の略語としてもこの倫理という言葉は用いられています。

用途としては、倫理観や倫理にもとる、といった表現を比較的良く見掛ける事が可能です。

「哲学」と「倫理」の違い

哲学と倫理の文字表記を並べて見比べてみると、互いに違う漢字が使われており、読み方も特に似てはいません。

指し示す意味も違うので、その点をきちんと把握しさえすれば使い分けに悩んだり誤る事も回避可能です。

まず哲学は、世界とか人生における根本的な原理を追求しようとする学問を表す言葉となっています。

一方の倫理は、人が生きて行く上で守るべき道徳やモラルといった意味を示す言葉です。

「哲学」の例文

・『私は大学に進学したら、哲学を専攻するつもりです』

「倫理」の例文

・『彼は倫理観が欠如しているため、度々トラブルを起こしています』

まとめ

2つの言葉には共通する漢字はなく、示す意味も違っています。

そのため2つの言葉の意味さえきちんと理解しておけば、使い分けの際に誤る事はありません。

ちなみに哲学は、人生や世界に関する根本原理を追求する学問に対して使用される事が多い言葉です。

加えて人生を生きて行く中で得た学びや教訓にも、この哲学という言葉が使用されています。

対する倫理は、人として生きる中で守るべき道や道徳、或いは善悪や正邪の規準となる事を示す言葉です。

その上、哲学の基本的な部門とも言える倫理学の略語という意味も有しています。