真面目な性格の人だと、周囲の人たちからも高い信頼感を得ることができます。
このような性格を表す言葉として「愚直」「実直」「誠実」などがあるのですが、各々の意味や違いをご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「愚直」と「実直」と「誠実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愚直」とは?
「ぐちょく」という読み方になる「愚直」は「正直で一途(いちず)なこと」「知恵がなくて真面目一本で臨機応変な柔軟性がないこと」、あるいは「正直すぎて気が利かない性格やさま」という意味があります。
一言で言うと、「バカ正直」とうことでしょうか。
「愚直」の例文
「愚直」の例文では下記のような内容で使われています。
・『彼は仕事を30年間愚直に取り組んできました』
・『彼は自分がどんなことを言われても愚直なまで真摯に対応したのです』
「実直」とは?
「実直」は「じっちょく」という読みか方になりますが、意味は「誠実で正直なこと」、あるいは「律儀」ということを指しています。
「実直」の例文
「実直」の例文は以下の通りです。
・『彼の実直な人柄に惹かれたのです』
・『実直なだけが疲れるよ、たまには息抜きしないとね』
「誠実」とは
「せいじつ」という読み方になる「誠実」は、「真面目な性格で真心があること」、または「私利私欲を交えずに真心をもって人や物事に接すること」という意味を持つ言葉です。
「誠実」の例文
「誠実」の例文では以下のようなものが挙げられます。
・『彼の誠実な性格が誰からも好かれている』
・『誠実ば対応でお客様の信頼を得たのです』
「愚直」と「実直」と「誠実」の違い
ここで「愚直」と「実直」と「誠実」の違いを見て行きましょう。
「実直」は「裏表・かげひなたのない人」のことで、「誰かに見られていても、そうでなくても態度が変わらず真面目で誠実な人」のことを指しています。
「愚直」の場合、「愚」という漢字が示す通り「愚かなまでに素直」というニュアンスで「融通が利かない」「正直すぎて気が利かない」いうことでした。
このこのことから、「実直」は「真面目で誠実・裏表がない」という良い印象を与えますが、「愚直」は真面目さが良くない印象を与えるのです。
また、愚直は「愚か」という字を使うので、人を褒める言葉としては適してはいないでしょう。
また、「実直」は人の性格的な側面で使われるケースが多いのですが、硬すぎる人に対して使用されることもあります。
これに対して「誠実」は「性格」や「言動」どちらに対しても使われているので、使えるシチュエーションが限定されてない点が特徴です。
まとめ
ここまで「愚直」と「実直」と「誠実」の意味や違いを説明してきましたが、真面目な人でも、その印象が受ける人によってマチマチかもしれません。
それでも何事に真摯に向き合う姿勢は大切ではないかと思うのです。
今回の言葉の違いを正しく理解することで、その人の印象を大きく決定づけることになるかもしれません。