この記事では、「複雑」と「煩雑」と「繁雑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「複雑」とは?
「複雑」は「ふくざつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの事情や関係がこみいっていること」という意味で、様々な理由があって一つのものごとが成り立っている様子を言います。
2つ目は「多くのものごとが入り組んでいて、すぐに理解できないと」という意味で、ものごとがあちこちで関わり合っていて、すっきり整理できない様子を言います。
3つ目は「一面的ではないこと」という意味で、様々な感情が入り混じっている様子を言います。
上記に共通するのは「多くものが入り組んでいる」という意味です。
「複雑」の使い方
「複雑」は名詞・形容動詞として「複雑だ・である」と使われたり、形容詞として「複雑な」と使われたり、副詞として「複雑に」と使われます。
基本的に、ものごとが入り組んでいて、一つにまとめられなかったり、簡単に解決できない様子に使われる言葉です。
「複雑」の例文
・『システムが複雑過ぎてトラブルが起きた時に誰も対処できない』
「煩雑」とは?
「煩雑」は「はんざつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとが入り混じっていてごちゃごちゃしていること」という意味で、ものごとがごちゃごちゃしていてまとまらない様子を言います。
2つ目は「ものごとの手順が多くてわずらわしいこと」という意味で、ものごとの数量が多いだけではなく、煩わしいと感じる様子を言います。
上記に共通するのは「入り混じっていて面倒」という意味です。
「煩雑」の使い方
「煩雑」は名詞・形容動詞として「煩雑だ・である」と使われたり、形容詞として「煩雑な」と使われたり、副詞として「煩雑に」と使われたりします。
基本的に、ものごとが入り混じっているだけではなく、数も多くてわずらわしいと思う様子に使われる言葉です。
「煩雑」の例文
・『給付金を申請する為の手続きが煩雑過ぎて面倒だ』
「繁雑」とは?
「繁雑」も「はんざつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「するべきことが多過ぎる様子」という意味で、とにかくやることが数多くある様子を言います。
2つめは「数が多いだけではなく、ごちゃごちゃしていること」という意味で、数が多くてしかもまとまりがない様子を言います。
上記に共通するのは「数が多くてまとまらない」という意味です。
「繁雑」の使い方
「繁雑」は名詞・形容動詞として「繁雑だ・である」と使われたり、形容詞として「繁雑な」と使われたり、副詞として「繁雑に」と使われたりします。
基本的に、とにかくやるべきことが多くて、まとまらない様子に使われる言葉です。
「繁雑」の例文
・『主婦の仕事は男性が思っているよりはるかに繁雑だ』
「複雑」と「煩雑」と「繁雑」の違い
「複雑」は「ものごとが入り組んでいて、一つにまとめられなかったり、簡単に解決できない様子」という意味です。
「煩雑」は「ものごとが入り混じっているだけではなく、数も多くてわずらわしいと思う様子」という意味です。
「繁雑」は「とにかくやるべきことが多くて、まとまらない様子」という意味です」
まとめ
今回は「複雑」と「煩雑」と「繁雑」について紹介しました。
「複雑」は「入り組んでいて困難」、「煩雑」は「数が多くて面倒」、「繁雑」は「単純に数が多い」と覚えておきましょう。