この記事では、「壮挙」「快挙」「美挙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「壮挙」とは?
「壮挙」は「そうきょ」と読みます。
「壮」という字には「血気さかん」「おとこらしい」「つよい」や「体力がある」「達者という意味があります。
「拳」には「にぎりこぶし」や「うやうやしい」「まごころのある様子」という意味を含んでいます。
「壮」と「挙」の2つの漢字から構成される「壮挙」は、「大規模で、意気盛んな計画」のことです。
「壮挙」の例文
・『しかし結局説得は功を奏せず、壮挙は空しく失敗した』
・『自動車史に残る壮挙の一つと言える』
・『日本人の手で成し遂げた壮挙』
「快挙」とは?
「快挙」は「かいきょ」と読みます。
「快」には「心がはればれして気持がよい」「こころよい」「おもしろい」という意味があります。
「挙」は前述したように「にぎりこぶし」や「うやうやしい」「まごころのある様子」という意味をもっています。
「快」と「挙」で構成される「快挙」は、「胸のすくような素晴らしい、痛快な行為」という意味です。
「快挙」の例文
・『これは日本出版史上の一大快挙であった』
・『史上初の4年連続受賞の快挙を達成した』
・『デビュー戦で準々決勝まで進む快挙をなす』
「美挙」とは
「美挙」は「びきょ」と読みます。
「美」は「外形がりっぱできれい」「うつくしい」や「内容がりっぱ」「みごと」「よい」という意味があります。
「挙」は前述したように、「にぎりこぶし」や「うやうやしい」「まごころのある様子」という意味です。
「美」と「挙」で構成される「美挙」は「立派な行為」という意味があります。
「美挙」の例文
・『このことは当時、「天下の美挙」と言われた』
・『美挙をたたえて表彰する』
「壮挙」と「快挙」と「美挙」の違い
「壮挙」と「快挙」と「美挙」、それぞれの用語の意味はお分かりいただけたでしょうか。
「壮挙」とは「規模が大きく、勇ましい行い」です。
規模が大きいというのがポイントです。
「快挙」は「胸のすくような立派で痛快な行い」のことです。
痛快というところがポイントになります。
痛快とは非常に立派で気持ちの良いことです。
「美挙」とは「社会的にほめたたえられるような行い」のことをいいます。
「壮挙」は規模が大きく、勇ましい行いや企てのことです。
「快挙」は規模の大きさは関係なく、立派で非常に気持ちの良いことをいいます。
そして社会的にほめられるに値する行いや企てのことを「美挙」といいます。
まとめ
以上が「壮挙」「快挙」「美挙」の違いです。
「壮挙」とは「規模が大きく、勇ましい行いや企て」。
「快挙」は「立派で非常に気持ちの良いこと」。
そして「美挙とは社会的にほめられるに値する行いや企て」のことです。