「氏神」と「鎮守」と「産土神」の違いとは?分かりやすく解釈

「氏神」と「鎮守」と「産土神」の違い生活・教育

この記事では、「氏神」「鎮守」「産土神」の違いを分かりやすく説明していきます。

ご利益のある神様をみていきましょう。

「氏神」とは?

氏神(うじがみ)とは、地域にある神社のこと。

地元の方々を穏やかに見守ってくれる、そのエリアの神様をあらわします。

平和な暮らしができるように応援してくれる神様なので、引っ越ししたら、まずは地域の氏神様に挨拶することが通例となっています。

ちなみに「氏神」にまつわる言葉に「氏神は時の神様」があります。

これは争いごとが起きたとき、止めに入ってくれた人は氏神様のように大切だということです。

昔の人々が大切にしてきたもの、神聖な存在が氏神様です。


「鎮守」とは?

鎮守(ちんじゅ)とは、ある建物やその土地を守っている神様のこと。

鎮守様や鎮守神と呼ばれています。

もともとは反乱をおさえて、村に平和をもたらしてくれるように建てられたものです。

そのため田んぼや畑の真ん中にある社や祠が「鎮守」です。

また地域によって鎮守社は、神社や寺院の境内に祀られている場合もあります。

宗教の概念をこえた神様、自然にまつわる聖なる存在が鎮守様です。

その街や村を見守る、温かい神様です。


「産土神」とは

産土神(うぶすながみ)とは、産まれた土地の神様のこと。

「うぶのかみ」と呼ぶこともあります。

その人がこの世に誕生した、ふるさとの神様です。

生涯をとおして守護神のように守ってくれる、とても大切な存在になります。

その人のルーツをあらわすので、人生の節目にお参りをすると運気が上がると言われています。

生後1か月におこなうお宮参り、七五三、成人式など区切りのイベントにはお参りしておきたい神様です。

「氏神」と「鎮守」と「産土神」の違い

「氏神」「鎮守」「産土神」は、いずれもパワースポットになってくれる神社です。

氏神と鎮守は、その土地の神様のこと。

もともと「氏神」はその神社とゆかりのある氏子だけが、お参りする神社とされていました。

けれども最近ではそうしたルールが無くなり、誰がお参りしてもいい「地域の神様」になっています。

そのため現在住んでいるエリアにある神社が氏神様や鎮守様です。

ちなみに鎮守は「鎮守の森」のように、畑や木々の中にあることも多いです。

また産土神は、産まれた土地の神様のこと。

引っ越しても変わらない、一生ご縁のある神様です。

生涯通して見守ってくれる優しい神様なので、人生の節目にお参りしておくと幸運が授かるといわれています。

ご近所にある神様が「氏神」「鎮守」

産まれた場所の神様が「産土神」です。

まとめ

「氏神」「鎮守」「産土神」の違いを、分かりやすくお伝えしました。

いずれも自分とご縁のある、大切な神様をあらわしています。

氏神様はその土地を代々守っている神様のこと。

鎮守様はその村に平穏をもたらす自然の神様です。

産土神様は産まれた土地の神様となります。

人生の節目に、ご挨拶に出かけてみましょう。