日常生活において、お金に関する悩みは尽きないものです。
そして、悩ませている原因の中に「出費」「費用」「収益」というものがあるのではないでしょうか。
ところで、これら三つの言葉にはどのような違いがあるのかご存知ですか。
この記事では、「出費」と「費用」と「収益」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出費」【しゅっぴ】とは?
「出費」とは、物を買ったり使ったりする為に金銭を出すことを表した言葉です。
世の中全てお金とまでは言いませんが、日常生活において、何かを手に入れたり便利に利用する為には、大抵金銭を支払わなくてはいけません。
何かを得る為に金銭を支払うことを「出費」と言います。
「出費」の例文
・『出費が多くて、なかなかお金が貯まらない』
・『出費を抑えることが、会社運営には重要だ』
・『輸入品が増えて、国の出費が増えた』
「費用」【ひよう】とは?
「費用」とは、物を買ったり使ったりする為に必要な金銭、または、支払った金銭のことを指した言葉です。
上述の「出費」は、金銭を支払う行為のことを表した言葉ですが、「費用」は、支払う予定の金銭のこと、または、支払った金銭のことを指しています。
ですから「費用」は、まだ金銭を支払っていない場合にも使われる言葉になります。
「費用」の例文
・『崩れた橋を修復する費用は、莫大なものとなるだろう』
・『費用を出すことを、出費と言います』
「収益」【しゅうえき】とは?
「収益」とは、利益を得ること、利益として得た金銭のことを指した言葉です。
商品を提供したりサービスを提供したりする対価として金銭を得ることを表した言葉になるので、一般的には、家庭ではあまり使われない言葉です。
企業やお店など、消費者に提供する立場の人たちが使う言葉となります。
「収益」の例文
・『このイベントをきっかけに、安定的な収益に繋げたい』
・『この商売が、どれほどの収益を見込めるかはわからない』
・『このロックフェスの収益金は、チャリティーに寄付される予定だ』
「出費」と「費用」と「収益」の違い
「出費」とは、物を買ったり使ったりする為に「金銭を支払う行為」を表した言葉です。
支払う行為が行われて、はじめて「出費」となります。
「費用」とは、物を買ったり使ったりする為に「支払う金銭」のことを指した言葉になります。
そして、まだ支払っていない場面でも使われ、これだけ支払うことになるだろうという予測の元、「費用」という言葉が使われます。
「収益」とは、「利益を得る行為」のことを表した言葉です。
そして、利益を得て手に入れた金銭のことは、「収益金」などと言ったりします。
まとめ
「出費」と「費用」と「収益」の違いを例文を交えて紹介しましたが、理解して頂けましたでしょうか。
どれも似たような場面で使われる言葉で、違いは微妙なものですが、確かに違いはありました。
お金の悩みは尽きないものですが、上手に節約して、悩みを減らしていきたいものです。