この記事では、「視野」と「視座」と「視点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「視野」とは?
「視野」は「しや」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある一点をじっと見つめる時に、それを中心として見える範囲」という意味で、物を見る時に自然に目に入って来る景色の範囲のことを言います。
2つ目は「精密機械のレンズで見られる範囲」という意味で、カメラや望遠鏡、顕微鏡などでレンズを通して見える範囲のことを言います。
3つ目は上記から転じて「ものごとを考えたり判断できる範囲」という意味で、自分の知識や経験が及ぶ範囲のことを言います。
上記に共通するのは「能力が及ぶ範囲」という意味です。
「視野」の使い方
「視野」は名詞として「視野が広い・狭い」「視野に入れる・入れた」などと使われます。
基本的に、視界で見える範囲という意味が転じて、知識や考え、判断などが及ぶ範囲として使われる言葉です。
「視野」の例文
・『彼は海外留学することで視野を広げた』
「視座」とは?
「視座」は「しざ」と読みます。
意味は、「ものごとを見る姿勢や立場」になります。
人がものごとをどの様に見るか、どの様な立場から判断するかということを言います。
「視座」の使い方
「視座」は名詞として「視座が高い・低い」「視座を持つ・持った」などと使われます。
基本的に、人がものごとを見たり判断したりする姿勢や立場を表す時に使われる言葉です。
「視座」の例文
・『この問題は視座を変えて考えた方がいい』
「視点」とは?
「視点」は「してん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「視線の注がれるところ」という意味で、人が集中して見つめる対象となるもののことを言います。
2つ目は「ものごとを見たり考えたりする立場」という意味で、ものごとを検討する時に、様々な切り口から見て考えることを言います。
3つ目は「画像と直角に交わる一点」という意味で、ある対象を見る時に、焦点が定まると頃を言います。
上記に共通するのは「集中して見る」という意味です。
「視点」の使い方
「視点」は名詞として「視線を注ぐ・注いだ」「視線をやる・やった」などと使われます。
基本的に、集中して見る一点という意味が転じて、ものごとを見たり考えたりする立場を表す時に使われる言葉です。
「視点」の例文
・『様々な視点からものごとを良く見て判断するべきだ』
「視野」と「視座」と「視点」の違い
「視野」は「視界で見える範囲」「転じて、知識や考え、判断などが及ぶ範囲」という意味です。
「視座」は「人がものごとを見たり判断したりする姿勢や立場」という意味です。
「視点」は「集中して見る一点」「転じて、ものごとを見たり考えたりする立場」という意味です。
まとめ
今回は「視野」と「視座」と「視点」について紹介しました。
「視野」は「見える範囲」、「視座」は「見る姿勢」、「視点」は「見る立場」覚えておきましょう。