イベントや興行などを行う場面で使われることのある「主催」と「主宰」と「共催」という三つの言葉。
似た響きであったり、同じ文字が使われていたりと紛らわしい言葉でもあります。
果たして違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「主催」と「主宰」と「共催」の違いを分かりやすく説明していきます。
「主催」【しゅさい】とは?
「主催」とは、イベントを中心となって行うこと、または、イベントの中心となる個人や団体のことを指した言葉です。
「主」となって、イベントを「催す」ことを表しています。
イベントの発案から企画、会場の手配から集客活動などなど。
「主催」する立場の個人や団体のやるべきことは多岐に渡り、イベント関係者の誰よりも率先して行動を起していくことで、イベント開催を成功へと導きます。
「主催」の例文
・『毎年、アーティストが主催のロックフェスが行われる』
・『地元自治会の主催で、秋祭りが行われた』
「主宰」【しゅさい】とは?
「主宰」とは、人々の上に立って事を行なったり取りはかったりすること、または、その立場である個人を指した言葉です。
組織や団体が滞りなく運営されていくには、上に立って指示を出したり調整したりする人が必要です、言うなれば「リーダー」です。
上に立って全体の状況を冷静に見て判断し的確に指示することで、その組織や団体は、正常な運営を続けていけるわけです。
「主宰」の例文
・『新しくできた劇団は、有名な俳優が主宰者だ』
・『写真サークルの主宰は、プロカメラマンが務めた』
「共催」【きょうさい】とは?
「共催」とは、イベントを共同で中心となって行うこと、または、その立場の人や団体のことを指した言葉です。
複数が、「共」にイベントを「催す」ことを表しています。
イベントの発案に始まり、イベントに関わる雑多な仕事に至るまで、様々な業務を複数が協力し合って行うことで、イベント開催を成功へと導きます。
「共催」とすることで、成功させるには難しそうな大きなイベントも、成功する可能性が高まります。
「共催」の例文
・『私たちだけではとても開催できないので、共催としてください』
・『日韓共催のワールドカップは何年に行われたか忘れた』
「主催」と「主宰」と「共催」の違い
「主催」と「主宰」と「共催」の違いを短くまとめると次のようになります。
「主催」は、「イベントの中心となる個人や団体」のことを指した言葉です。
「主宰」は、「組織や団体の上に立つ個人」のことを指した言葉になります。
「共催」は、「共同でイベントの中心となる個人や団体」のことを指した言葉です。
それぞれ微妙な違いがあるのがわかると思います。
まとめ
ここまで「主催」と「主宰」と「共催」の違いを述べてきましたが、わかって頂けましたでしょうか。
三つの言葉の違いをしっかり認識しながら、何かイベントを開催したり、グループを運営したりと、いろいろチャレンジしてみてはいかがでしょうか。