この記事では、「ロビー」と「エントランス」と「ラウンジ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロビー」とは?
「ロビー」とは、建物の玄関から入った所にある前室、控室を兼ねたスペースのことです。
英語では“lobby”と表記し、大きな建物にある玄関ホールという意味を持ちます。
「ロビー」と呼ばれる空間は、空港、劇場、ホテル、病院といった、規模が大きく人の出入り口が多い建物の玄関から主室にかけての広間や通路です。
「ロビー」の広さや形状はまちまちで、建物によっては、受付カウンター、休憩するための「ラウンジ」などが設置されていることもあります。
また建物によっては、玄関ホールが「ホワイエ」という名称で呼ばれていることもあります。
これはフランス語の“foyer”で、劇場などの出入口と観客席の間にある通路やスペースを指しますが、「ロビー」とは同じ意味で使われています。
「エントランス」とは?
「エントランス」とは、建物の正面玄関から入った所にある広い空間のことです。
英語では“entrance”と表記し、玄関や入口を指します。
間取りの名称として使われる“entrance”は、建物に複数設置されている出入口のうち、メインとなる正面入り口を意味しています。
一般に「エントランス」といえば、オフィス、ビル、マンションといった大規模な建物の正面玄関から入ってすぐの所にある空間を指します。
民家のような小規模な建物の正面玄関は広い空間がないため「エントランス」とは呼びません。
「ラウンジ」とは
「ラウンジ」とは、休憩所や応接間などくつろぐためのスペースのことです。
英語では“Lounge”と表記し、客間、応接間、休憩所などを表します。
“Lounge”には「ゆったり座る」という意味があり、人が座ってくつろぐための居場所を指します。
「ラウンジ」は、ホテルや空港の「ロビー」の一角に設けられ、ソファに座ってくつろいだり談話したりできる休憩スペースを指すことが一般的です。
客が待ち時間を過ごしたり、ビジネスマンが商談をしたり、さまざまな用途で使われています。
ホテルなどでお酒を提供するバーは「ラウンジバー」とも呼ばれます。
「ロビー」と「エントランス」と「ラウンジ」の違い
「ロビー」「エントランス」「ラウンジ」の共通点は、ホテルや空港など多くの人が利用する建物の中にあり、たいてい正面玄関から入ってすぐの広い空間に設置されているところです。
「ロビー」は「玄関ホール」という意味を持ち、玄関から入った人が主室に移動するまでに利用する通路や一時的な滞在場所を指します。
休憩するためのソファなどが置かれ、「ラウンジ」のような空間になっていることもあります。
「エントランス」は「入口」という意味を持ち、正面玄関のすぐ内側にある広い空間を表します。
「ラウンジ」は応接間、休憩所という意味です。
建物の一角にあるソファなどを置いたスペースのことで、建物の利用客が座ってくつろぐときに使います。
実際には同じ空間を共有していることもあり、「ロビー」と「エントランス」が同じものであったり、「ラウンジ」が「ロビー」内に設置されていたりすることは少なくありません。
ただし用語そのものが持つ意味を比べてみると、三者は似て非なることが分かります。
まとめ
ホテルや劇場などにある「ロビー」「エントランス」「ラウンジ」は同じような雰囲気があって違いが分かりにくいのですが、それぞれの言葉が持つ意味は異なります。
利用するときに迷うことのないよう用語の意味を再確認しておきましょう。