この記事では、「苦情」と「文句」と「クレーム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「苦情」とは?
「苦情」は「くじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他から被害や不利益を被っていると不平や不満を言うこと」という意味で、人やものごとに対して不満に感じることや、その言葉のことを言います」 2つ目は「苦しい立場」という意味で、どうしようもない事情のことを言います。
上記に共通するのは「不満がある」という意味です。
「苦情」の使い方
「苦情」は名詞として動詞を伴い「苦情を言う・言った」「苦情が来る・来た」などと使われます。
基本的に、自分が不利になったり、嫌な思いをした時に、不平や不満を言うことに使われる言葉です。
「苦情」の例文
・『テレビのCMに対して差別的だとクレームが殺到した』
「文句」とは?
「文句」は「もんく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「文章中の文言」という意味で、ひとまとまりの語句のことを言います。
2つ目は「楽曲で、メロディーに対する歌詞のこと」という意味で、歌で言葉として歌う部分を言います。
3つ目は「相手に対する言い分や不満」という意味で、相手に対して言いたいことのうちネガティブなものを言います。
上記に共通するのは「言葉で表す」という意味です。
「文句」の使い方
「文句」は名詞として動詞を伴い「文句を言う・言った」「文句を付ける・付けた」などと使われます。
基本的に、文章中のまとまった語句や歌詞など言葉や、相手に対して言いたい不満に使われる言葉です。
「文句」の例文
・『文句があるならはっきり言ったらどうなんだ』
「クレーム」とは?
「クレーム」の意味は以下の通りです。
1つ目は「商取引で、売買契約に違反した相手に損賠賠償請求すること」という意味です。
2つ目は「相手に異議を唱えること」という意味で、相手に不平や不満がある時に、手順を踏んで伝えることを言います。
上記に共通するのは「筋を通して不満を伝える」という意味です。
「クレーム」は英語の「claim」が日本語化した言葉で、「当然の権利として主張する」「要求する」という意味で、日本語のただ「不満を言う」という意味とは少し違います。
「クレーム」の使い方
「クレーム」は日本語の場合名詞として動詞を伴い「クレームを付ける・付けた」「クレームが来る・来た」と使われたりします。
基本的に、筋を通して相手に異議を唱えることに使われる言葉です。
「クレーム」の例文
・『コールセンターに、顧客から商品がすぐに壊れたとクレームが来た』
「苦情」と「文句」と「クレーム」の違い
「苦情」は「自分が不利になったり、嫌な思いをした時に、不平や不満を言うこと」という意味です。
「文句」は「文章中のまとまった語句や歌詞など言葉」「相手に対して言いたい不満」という意味です。
「クレーム」は「筋を通して相手に異議を唱えること」という意味です。
まとめ
今回は「苦情」と「文句」と「クレーム」について紹介しました。
「苦情」は「不平や不満を言う」、「文句」が「不満の言葉」「クレーム」は「筋を通して不満を言う」と覚えておきましょう。