この記事では、「策定」「制定」「作成」の違いを分かりやすく説明していきます。
「策定」とは?
「策定」は「さくてい」と読みます。
「策」という字には「はかりごと」「計略」という意味があります。
「定」は「そうと決まった事」「その通り」という意味を含んでいます。
「策」と「定」の2つの漢字から構成される「策定」は、「あれこれ考えて定めること」という意味になります。
つまり「策定」とは「方針や計画などを考えて定めること」です。
「策定」の例文
・『経済政策を策定することを 提案されているのですね』
・『援助計画の策定や、援助審査を行う』
・『食品の国際的な規格を策定している』
「制定」とは?
「制定」は「せいてい」と読みます。
「制」には「とりきめる」「さだめる」「とりきめられた行為の型」「さだめ」「きまり」「おきて」という意味があります。
「定」は前述したように、「そうと決まった事」「その通り」という意味を含んでいます。
「制」と「定」から構成される「制定」は、「規則や法律などを定めること」という意味になります。
「規則」や「法律」を定めるのが「制定」です。
「制定」の例文
・『その法律は明治時代に制定された』
・『新法の制定を支援している企業です』
・『より多くの人の選挙による 法律の制定を求めました』
「作成」とは
「作成」は「さくせい」と読みます。
「作」は「作製すること」「つくること」という意味を持っています。
「成」は「できあがる」「なりたつ」「そだつ」という意味を含んでいます。
「作」と「成」で構成される「作成」は「予算、計画、規則など書類や文章を作り上げること」という意味があります。
「作成」とはつまり契約書などの書類を作り上げることです。
「作成」の例文
・『報告書は委員会によって作成されている』
・『私たちの憲法はアメリカの指導下に作成された』
・『私は3日に3枚のレポートを作成しなければならない』
「策定」と「制定」と「作成」の違い
「策定」と「制定」と「作成」の用語の意味はおわかりいただけたでしょうか。
「策定」は、「方針や計画などを考えて定めること」です。
「制定」は、「規則や法律などを定めること」。
「策定」が定めるのは「方針」や「計画」です。
それに対して「規則」や「法律」を定めるのが「制定」となります。
そして「作成」とは「契約書などの書類を作り上げること」です。
「策定」と「制定」は方針や法律などを定めることで、書類を作り上げることではありません。
書類を作り上げるのは「作成」となります。
まとめ
以上が「策定」「制定」「作成」の違いです。
「策定」は「方針」や「計画」を定めること。
「制定」が「規則」や「法律」を定めること。
そして「作成」とは「契約書などの書類を作り上げること」です。