「二重」と「重複」と「重畳」の違いとは?分かりやすく解釈

「二重」と「重複」と「重畳」の違い生活・教育

この記事では、「二重」「重複」「重畳」の違いを分かりやすく説明していきます。

「二重」とは?

「二重(にじゅう)」とは、「同じモノが二つ(二枚)重なっていること」を意味しています。

この言葉は、「同じものが二つ重なっているさま」「同じモノが二つ重ねてあること」の二つの意味合いを持っています。

「二重」には、「同じ事柄が二つ重なること」の意味も示してます。

「二重(ふたえ)」と読むときは、「二重まぶた・二つに折れ曲がったような腰の状態」といった意味合いになります。


「二重」の例文

・『一万円の新札が綺麗に二重になっていたため、危うくレジの支払いで間違って二万円を支払うところでした』
・『仲良しの親友も同じ志望大学に合格していたという話を聞いて、私は二重の喜びを感じることができました』


「重複」とは?

「重複(ちょうふく)」とは、「同じ物事や数字(データ)などが重なり合うこと」を意味しています。

「重複」という言葉は「同じものが二つ重なるさま」だけの意味ではなく、「同じものが二つ以上重なるさま」といった意味合いも持っています。

「重複」という漢熟語の正しい読み方は「ちょうふく」ですが、「じゅうふく」といった慣用読みもある程度普及してしまったことから、現在では「じゅうふく」でも完全な間違いではないとされる場合もあります。

「重複」の例文

・『先日作成したアンケート用紙にあった重複した質問項目をすべて削除しました』
・『消えた年金問題の原因の一つとして、データを移行する際に複数の加入者の年金納付データが重複してしまった可能性も考えられます』

「重畳」とは

「重畳(ちょうじょう)」とは、「モノや事柄がいくつも重なっているさま」を意味している古語的な響きのある言葉です。

「重畳」の言葉の語源は、「近世以前の時代には高級品であった畳が積み重なってるさま」になります。

その語源から、「重畳」には「幾重にも重なる」だけではなく「これ以上ないほどに喜ばしい」の感動詞のような意味もあります。

「重畳」の例文

・『日本アルプスの山域には標高3000メートル以上もある高山が重畳しているので、雄大な景観を楽しめます』
・『皆様のご支援を受けて再び国会議員として働くチャンスを頂きました、重畳の至りです』

「二重」と「重複」と「重畳」の違い

「二重」「同じモノや事柄が二つ重なっていること」を意味していますが、「重複・重畳」「二つ以上重なっているさま」も合わせて意味している違いがあります。

「重複」「重畳」「同じ物事が二つあるいは二つ以上重なっているさま」を意味している同義語ですが、現代では古語的な言葉である「重畳」はほとんど使われておらず、一般の人たちの認知度も低い点が違っています。

さらに「重畳」には「最高レベルで喜ばしいと感じる感情」の意味合いがありますが、「二重・重複」にはそういった感情表現の意味はありません。

まとめ

この記事では、「二重」「重複」「重畳」の意味の違いを分かりやすく説明しました。

「二重」「重複」「重畳」の意味や使い方の違いを詳しくリサーチしたいときは、この記事の解説をチェックしてみてください。