この記事では「広告」「広報」「宣伝」の言葉の意味や違い、使い方を分かりやすく解説していきます。
「広告」とは?
「広告」は「こうこく」と読みます。
「広」の字には「はてしがない」「ひろい」「ひろさ」や「ひろげる」「発展させる」「大きく包含する」「増補」という意味があります。
「告」は「言葉にして相手にわからせる」「知らせる」「つげる」という意味を持っています。
そしてこの2つの字から構成される「広告」は、「世間に広く知らせること」「商業上の宣伝」という意味になります。
商業上の宣伝とは、企業がお金を払って情報を世間に広く宣伝をすることです。
「広告」の例文
・『たくさんの人々がその広告にだまされた』
・『商業テレビは広告の効果的な手段である』
・『彼は新聞の広告に応募して職を得た』
「広報」とは?
「広報」は「こうほう」と読みます。
「広」は前述したように「はてしがない」「ひろい」「ひろさ」や「ひろげる」「発展させる」「大きく包含する」「増補」という意味を持っています。
「報」は「告げしらせる」「しらせ」という意味を含んでいます。
「広」と「報」で構成される「広報」は、「官公庁、企業などが、業務、活動などについて、広く大衆に知らせること」という意味になります。
広報とは、広告料を払うことなく掲載を目的として情報を発信することを言います。
「広報」の例文
・『広報班と報道班に分かれているんです』
・『広報室を通すよう 言われたんですが』
・『広報にとっては 大事なお客様ですよ』
「宣伝」とは?
「宣伝」は「せんでん」と読みます。
「宣」の字は、「広く知らせる」「ひろめる」や「はっきり述べる」「言い立てる」という意味があります。
そして「伝」には「人から人へとりつぐ」「つたえる」「つたわる」「つたえ」や「世間にひろめる」という意味を持っています。
この2つの漢字から構成される「宣伝」は「ある物の存在や効能、または主義主張などを人々に説明し、理解を求めて広めていくこと」という意味や「事実以上に大げさに言いふらすこと」という意味になります。
「宣伝」の例文
・『テレビで盛んに新車の宣伝をしている』
・『政治における宣伝活動の重要性を認識する』
・『この商品はテレビの宣伝でよく知られている』
「広告」「広報」「宣伝」それぞれの違い
用語の意味はお分かりいただけたでしょうか? 「広告」は企業が広告料を払って情報を世間に広く宣伝をすることです。
対象はその商品やサービスの名前・存在をまだ知らない人です。
「広報」とは「広告料を払うことなく掲載を目的として情報を発信すること」となります。
「広告」は広告料を払いますが、「広報」は広告料を払いません。
そして「宣伝」とは「ある物の存在や効能、または主義主張などを人々に説明し、理解を求めて広めていくこと」です。
「宣伝」も「広告」も広告料を払って、商品やサービスを世間に広めるという点では同じです。
ですが、その対象が違います。
「広告」は商品やサービスの存在をまだ知らない人が対象です。
一方「宣伝」は商品やサービスの存在をすでに知っている人が対象となります。
まとめ
以上が「広告」「広報」「宣伝」それぞれの言葉の違いでした。
広告料を払うのか、それとも払わないのか。
対象は商品やサービスの存在を知っている人なのか、知らない人なのかが違いを分けるポイントです。